茨城県警薬物銃器対策課と高萩署、神奈川、愛知県警、横浜税関などの合同捜査本部は21日までに、カナダから海上貨物に隠して乾燥大麻約300キロを密輸したとして、無職・伊佐遼也容疑者(27)=住所不定=と、塗装工・鈴木貴之容疑者(27)=群馬県前橋市文京町3=を大麻取締法違反(営利目的輸入)の疑いで逮捕した。合同捜査本部は今後の捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていない。
2人は群馬県出身の知人同士で、数人の仲間と共謀して2022年1月19日、カナダ・バンクーバー発の海上貨物コンテナに燃料用の木質ペレットを入れた1000袋超の大きな袋の中に、大麻約300キロ(末端価格約18億円)を521袋に小分けして紛れさせ、密輸入した疑いがもたれている。
貨物船はバンクーバーを出港し、横浜港に到着。横浜税関がコンテナごと検査できる大型のX線検査装置などで大麻草を発見し、同月31日に神奈川県警に「輸入貨物内から規制薬物らしき物がある」と情報提供して、捜査を進め、貨物の送り先だったは茨城県北茨城市のリサイクル会社への捜査から2人の関与が浮上した。
警察庁による統計の2021年の1年間に全国で押収された乾燥大麻329.724キロに迫る規模で、横浜税関管内の大麻草の摘発では、2001年にビール缶に隠された394キロが発見されて以来、2番目の押収量となる。
捜査本部は、背後に大がかりな密輸・密売組織があるとみて全容解明を進めている。
元の投稿: 暴力団ニュース~ヤクザ゙事件簿
カナダから海上貨物に乾燥大麻300キロを隠し密輸 男2人を逮捕