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【犬飼いTIPS】シトロネラは犬にとって安全? 夏の安全な害虫対策を考える

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夏は犬たちにとってもっとも好きな季節かもしれません。しかし、この時期には厄介ことがあります。それは蚊です。この招かれざる客に刺され(吸血され)て猛烈に痒くなるだけでなく、病気も媒介します。

そこで広く使われてるのがシトロネラです。シトロネラは、植物からスプレーまで、さまざまな用途で広く活用されている天然の害虫忌避剤です。

私たちにとっては便利なシトロネラですが、犬にとっての安全なのでしょうか。シトロネラについて知っておくべきこと、ほかの安全な蚊よけ方法を獣医師が紹介します。

シトロネラとは?

一般に「シトロネラ」といわれるのは、シトロネラグラスとペラルゴニウム・シトロサムのふたつの異なる植物を指します。

シトロネラグラスは、アジアを中心に熱帯地域に自生しているハーブです。レモングラスの一種で、特徴的な香りは食品や化粧品などの香料やアロマセラピー、さらには虫除けに利用されています。

ペラルゴニウム・シトロサムは、モスキートプラントやモスキートゼラニウムとも呼ばれるハーブです。シトロネラに似た柑橘系の香りを放ち、その香りが蚊やそのほかの虫を寄せ付けないとされています。

シトロネラオイル(シトロネラ精油)はシトロネラグラスから抽出されるもので、ペラルゴニウム・シトロサムには含まれていません。シトロネラオイルに蚊を寄せ付けない効果があることを研究者が発見したことで、シトロネラは人気のある虫除けとなっています。

ペラルゴニウム・シトロサムの虫除け効果は、シトロネラのような柑橘系の香りによるものとされていますが、科学的な裏付けは限定的であり確立されているとは言いがたいです。

シトロネラは犬にとって安全?

植物以外にも、キャンドルやエッセンシャルオイル、スプレーなど、さまざまな種類のシトロネラ製品があります。しかし、これらは犬やその周囲に使用しても安全だとは言い切れません。

シトロネラキャンドルやオイルはとても人気の高い商品ですが、愛犬に有害であり、副作用を引き起こす可能性があります。シトロネラ自体を食べてしまうと、量によっては中毒症状を引き起こす可能性があります。

シトロネラ(植物)

シトロネラグラスには、害虫を寄せ付けない天然のオイルが含まれています。だだし、植物の自体に蚊を寄せ付けない効果はほとんどありません。なぜなら、蚊を防ぐには高濃度である必要があるためです。これは、同じく人気のあるレモングラスでも同様です。

シトロネラオイルとタンニン(葉や茎などに含まれるポリフェノールの一種)は、犬の胃腸を刺激する物質です。その結果、子犬が腹痛、嘔吐、下痢を起こす可能性があります。

少量であれば問題ありませんが、シトロネラを大量に摂取した場合には次の以ような症状が見られます。

 ・頻呼吸(呼吸回数が多い)
 ・過剰な唾液分泌
 ・高体温
 ・チアノーゼ
 ・嘔吐
 ・痙攣

もし、庭でシトロネラを栽培しているようなら、近寄らせないようにしたり、囲いをするなどして愛犬が食べないように気をつけましょう。

シトロネラキャンドル

シトロネラキャンドルは夏の香りをイメージさせます。シトロネラキャンドルは虫除けとしてたくさんの商品が販売されています。しかし、シトロネラキャンドルはシトロネラの濃度が低いため、あまり効果がないという研究もあります。

シトロネラキャンドルに含まれる精油の濃度は薄いので、摂取しても問題にならないことが多いです。ただし、主原料であるワックス、特に石油から精製されるパラフィンワックスは重度の下痢を引き起こす可能性があります。

また、キャンドルの煙にも注意が必要です。喘息などの呼吸器疾患を患っている場合は、煙が愛犬に害を及ぼす可能性があります。

愛犬がいる空間では、シトロネラキャンドルは使わないほうがよいでしょう。部屋であれば、密閉された環境ではなく風通しのある場所に置くなど工夫が必要です。

シトロネラオイル(精油)

ペットにとってエッセンシャルオイルは複雑で危険です。エッセンシャルオイルが愛犬にとって安全かどうかは、植物の種類、希釈濃度によります。

エッセンシャルオイルが犬にとって潜在的に有害である理由は、毒性の特性と、使用に伴うリスクの深刻度です。

シトロネラオイルは比較的に急性毒性は低いのですが、大量に摂取または吸い込んだ場合には、頻呼吸、唾液分泌過多、高体温、痙攣、チアノーゼ、ショック状態を引き起こす可能性があります。また、塗布した場合に皮膚刺激や発疹の原因となることもあります。

家に蚊が侵入するのを防ぐのに役立つかもしれませんが、愛犬のそばで拡散させるのは避けたほうがよいでしょう。

シトロネラスプレー

シトロネラベースのスプレーは有害な副作用を引き起こす可能性があるため、犬への使用を推奨していない専門家もいます。

シトロネラスプレーは局所的に使用されることが多いため、高濃度の場合は皮膚の炎症やかぶれを引き起こすことがあります。また、犬が噴霧されたところを舐めると胃腸を刺激することもあります。また、目に入った場合は炎症を起こす可能性があります。

散歩の際にスプレーする場合は、製品のラベルに記載された適切な使用量と方法を守ることが大切です。また、疾患やアレルギーを抱えていたりする場合は、事前に獣医師に相談するとよいでしょう。

その他の虫除け

この時期、蚊が厄介であることは事実です。シトロネラ以外にも、蚊を寄せ付けないものがあります。

ペルメトリンを含む製品にも蚊を寄せ付けない性質があり、同時にノミやダニからも愛犬を守ってくれます。防虫菊の花に含まれる天然殺虫成分であるピレトリンをベースに合成されたに化学物質で安定性が高く、より長期間にわたって効果を持続させることができます。

ただし、過敏症が見られる場合もあるため、使用前に獣医師に相談することが大切です。また、猫に対しては毒性が高いので、犬用製品を猫に使うことは避けるべきです。

害虫が侵入するのを妨げる防衛線をつくるのもいいでしょう。バジル、キャットニップ、レモンバーム、ローズマリー、ペパーミントなどのハーブを庭に植えたり、ベランダでプランターや植木鉢を使って育てることもできます。

まとめ

愛犬とのお出かけやアクティビティが楽しい季節ですが、害虫に注意が必要な時期でもあります。自然由来にこだわりエッセンシャルオイルなどのホリスティック製品を使う人も多いようですが、ハーブの種類や希釈濃度には十分に注意が必要です。

また、人間用につくられた製品を愛犬に使用することは避けましょう。成分によっては、犬に害を及ぼす可能性があり、濃度によっては致命的な毒性を示す場合もあります。

そして、同じ害虫忌避剤を使わないことも忘れてはいけません。犬と猫は異なる種です。生理機能が異なるということは、同じものを使用してはいけないことを意味します。犬用とされるものを使用しましょう。

これらの予防策と注意事項を心に留め、あなたも愛犬も安全で快適な夏を過ごすしてください。

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