最初に乗った忘れられないクルマが「ランタボ」だった
今から30年前、免許を取って一番最初に買ったクルマがA175型の「ランタボ」だったという新美明直さん。やはり最初に購入したクルマというのは思い出深く、人生最後のセカンドカーとして三菱「ランサーEX1800GSRターボ」の購入を決意したという。オーナーに詳しくお話を伺った。
ファミリーカーの姿でぶっちぎりの速さ
スポーツカーさえもビックリさせた存在で、世界に類無き走りをみせて衝撃を与えたハコ車が三菱「ランサーEX1800GSRターボ」だ。
「ランタボ」の愛称で今でも人気が高いランサーEXターボがデビューしたのは1981年春。WRC参戦を睨み、まず海外専用として2.0Lモデルがデビューした。そして半年後、いよいよ国内モデルとして1.8Lモデルを導入。さらに2年後、インタークーラー付きターボとして160馬力バージョンが登場したのだ。ファミリーカーの姿をしていながらもじつは速く、スポーツカーをもぶっちぎる! そんな掟破り、型破りな意外性が魅力のクルマだった。
最初に乗った忘れられないクルマ
愛媛県在住、現在50歳を迎えた新美明直さんは今から30年前、免許を取って一番最初に買ったクルマがA175型のランタボだった。ただ、当時はトラブルが多く、クルマは気に入ってはいたが、維持するのに手間が掛かるという理由から手放すことを決意。当時のアウトドアブームに乗っかってトヨタ「カルディナ」を購入し、キャンプに目覚めてしまう。そこからキャンプ熱はエスカレートし、その後のクルマもいすゞ「ビックホーン」を2台乗り継ぎ、そこからもオフロード車を乗り続け、最終的にはボルボで落ち着いたのだそう。
ただ、そうした車歴の中で、やはり最初に購入したクルマというのは思い出深く、不思議と再び乗りたいという気持ちになった。そこで、人生最後のセカンドカーとしてランタボの購入を決意。ネットオークションを見ると、よく手入れされていそうな車体があったので落札したと話してくれた。
新美さんに再びランタボのステアリングを握って運転した感想を聞くと、
「昔と変わらず3000回転からブーストがイッキに立ち上がるドッカンターボの感触はたまりませんね。現代のクルマでは味わえない面白さです」
という。もちろん、この歳でガンガン飛ばしたりはしないが、かつて「羊の皮を被った狼」なんて表現されたように、いざとなったらクルマが豹変する強烈な加速は健在なのだ。これは、クルマの走りが好きな人にとっては中毒性があるので気をつけてもらいたいとだけ忠告しておこう。
当時のまま音楽もカセットテープで楽しむ
基本的にパーツについては購入した当時のまま。フロントグリルにマウントしたフォグランプやワタナベエイトスポークのホイールは購入時から付いていて、よい感じなのでそのままにしている。また、オーディオはCDに変わっていたが、この時代ならカセットデッキということで、中古パーツショップでアゼストのカセットコンポを購入して交換した。ちなみに懐かしのカセットテープ入れにはサザンオールスターズやEPO、森川美穂の録音テープが並んでいた。
今後の予定は現状維持ということだそう。すでに購入後、エアコンを修理してオルタネーターも新品に交換した。エンジンは今のところ絶好調なので、あまり飛ばさずに大切に乗り続けると話してくれた。
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初体験の愛車を最後の伴侶に! 三菱「ランサーEX1800GSRターボ」のドッカンターボは病みつき注意です