「うちの子が、いつまでも元気で一緒にいられますように……」
愛犬家であれば、誰もが一度はそう願ったことがあるのではないでしょうか。犬の寿命は、私たち人間よりもはるかに短く、別れはいつか必ず訪れます。
しかし、近年は科学の進歩によって、犬の寿命を延ばす「長寿薬」の開発が進んでいます。もしも愛犬との時間が今よりもっと長く続くとしたら……? じつは、そんな夢のような可能性を秘めた犬の長寿薬が注目を集めており、FDA(米国食品医薬品局)での審査プロセスも進展しています。

犬の寿命は、品種や体の大きさによって大きく異なります。一般的に、小型犬のほうが大型犬よりも長生きするとされ、例えばチワワやトイプードルなどは平均14~16年ほど生きることが多いのに対し、グレート・デーンなどの超大型犬では平均7~10年ほどとされています。中型犬や大型犬では、その中間の10~14年程度が平均寿命となります。