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鉄分不足が性別に影響? 研究が示す妊娠中の栄養と胎仔発達の新知見

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最近、科学の分野で大きな注目を集めた研究が発表されました。それは、妊娠中の母体の鉄分不足が、胎仔の性別決定に影響を与える可能性を示すという、従来の常識を覆す内容です。

大阪大学と豪クイーンズランド大学の研究チームが科学誌『Nature』に発表したこの研究は、マウスを用いた実験で、遺伝的にオスである胎仔の一部が、精巣ではなく卵巣を形成するという予想外の現象を観察しました。

この性転換現象の背景には、Y染色体に存在する「SRY遺伝子」の働きがあります。哺乳類の性別は、SRY遺伝子が適切に発現することで決まり、未分化な生殖腺を精巣へと導きます。

ところが、鉄が不足すると、このプロセスが正常に機能しなくなるのです。研究では、鉄に依存する「KDM3A酵素」が、SRY遺伝子の活性化に不可欠であることが判明しました。鉄分が欠乏すると、酵素の働きが阻害され、結果として精巣の形成が妨げられます。

これらの発見は、母体の栄養状態、特に鉄の摂取が、胎仔の性決定に深く関与する可能性を示すものであり、エピゲノム制御と呼ばれる遺伝子発現の調節メカニズムに新たな理解をもたらしました。

では、この知見は、私たちの大切な家族である犬や猫にも当てはまるのでしょうか。

犬や猫も哺乳類であり、基本的な性決定のしくみはマウスと共通しています。オスはXY染色体、メスはXX染色体を持ち、SRY遺伝子が性決定のスイッチとして機能する点も同様です。

さらに、鉄を必要とする酵素の働きも、哺乳類間で広く保存されていると考えられており、マウスで観察されたような鉄欠乏による性決定への影響が、犬や猫でも起こり得る可能性は否定できません。

ただし、マウスと犬・猫では、種の違いによる重要な相違点があります。研究チーム自身も、鉄欠乏が人間やほぁの動物にどのような影響を及ぼすかについてはまだ明らかではないと述べており、犬や猫に直接当てはめるには注意が必要です。

たとえば、SRY遺伝子の制御メカニズムは種ごとに異なり、犬では複数のSRY遺伝子コピーが存在する可能性も指摘されています。また、マウスの妊娠期間が約20日であるのに対し、犬や猫では約2カ月と大きく異なり、性決定に影響を与える「臨界期」のタイミングも異なる可能性があります。

現時点では、妊娠中の犬や猫の鉄欠乏が性分化異常を引き起こすとする明確な研究報告はありません。ただし、犬では「男性仮性半陰陽(MPH)」のように、遺伝的にはオスであっても外見上はメスのような特徴を持つ個体が確認されており、性分化に関する知見は今後さらに深める必要があります。

このような背景から、犬や猫の計画的な繁殖を行うブリーダーにとって、妊娠中の栄養管理、特に鉄分の適切な摂取が胎仔の健全な発育に与える影響を再確認することは非常に重要です。

鉄分は、酸素を運ぶヘモグロビンや酵素反応に関与するなど、生命維持に不可欠なミネラルです。不足すれば、母体だけでなく胎仔にも悪影響を与え、流産や発育不全、低出生体重などのリスクが高まります。

妊娠中の犬では、血液量が増加することによる「生理的な貧血」が起こる場合もあり、たとえ食事で鉄を摂取していても、相対的に鉄不足になる可能性があります。

猫においては、鉄欠乏を診断するための決定的な検査法は確立されていませんが、特に授乳期の子猫は母乳中の鉄分が少ないため注意が必要です。通常は離乳後に肉中心の食事へと移行することで改善しますが、成長期における栄養バランスの不備が発育に影響するリスクもあります。

今回の研究が示したように、母体の鉄分不足が胎仔の性決定に影響を及ぼすという発見は、従来の常識を覆すものであり、今後の獣医学や発生生物学の分野において重要な研究テーマとなるでしょう。

犬や猫においても同様の現象が起こりうる可能性はありますが、それを検証するためにはさらなる比較研究が不可欠となります。

現時点では、犬や猫に鉄欠乏が性分化異常を引き起こすという直接的な科学的証拠はありませんが、繁殖に携わる者にとっては、妊娠期の母体の鉄代謝や栄養状態を適切に管理することの重要性を、あらためて見直す契機となるでしょう。

元の投稿: 犬や猫とハッピーに暮らすための情報と最新ペットニュース - ペトハピ [Pet×Happy]
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