箱根連峰は、約40万年前から続く火山活動によって形成された、豊かな自然と複雑な地形が特徴の山々です。独自の植生と気象条件により、ハコネギクやハコネバラなど箱根の名を冠した希少植物を含む、約1,800種もの高等植物が自生しています。
金時山、明神ヶ岳、谷ヶ岳などでは多様なハイキングコースが整備され、初心者から上級者まで幅広く楽しめるのも魅力。この連峰に囲まれた仙石原は、神奈川県箱根町北西部に位置する標高約650mの高原リゾート地で、美しい自然と文化施設が共存するエリアです。秋には「ススキ草原」が黄金色に輝き、幻想的な風景が広がります。

森に点在する18棟のヴィラ。その中で愛犬と泊まれる特別な一棟へ
この仙石原の約15,000坪という広大な敷地に佇むのが「箱根リトリート Villa 1/f(ワンバイエフ)」。18棟のヴィラはすべて独立型で、それぞれ異なる趣を備えています。

今回滞在したのは、14号棟・温泉スイート(庭苑付)「いぶき」。薪ストーブと専用温泉風呂を備えた完全プライベート空間で、愛犬とともに北欧リゾートのような癒しの時間を過ごせます。
今回は我が家のウィペット、ジギーベイ&リーティラとともに、「箱根連峰・仙石原1泊2日の旅」を楽しみました。
Villaレセプションスタッフに迎えられて森のヴィラへ
滋賀県の陶芸で有名な信楽に住んでいる私は、最寄りのインターチェンジから高速道路に乗り箱根を目指します。途中、岡崎サービスエリアで私のブランチも兼ねて休憩をすることにしました。ここは24時間利用できるドッグランが併設されているので、愛犬を連れての休憩にはとても良い場所です。

他のワンコが苦手なリーティラも、この日は貸切状態でのびのび。私は名物の特大おにぎりを頬張りながら、遊ぶ愛犬たちを眺めるという、ささやかな幸せ時間を過ごしました。
御殿場ICから一般道138号線を走り約20分。箱根リトリートに到着すると、係員の方が私たちが宿泊する14号棟の温泉スイート(庭苑付)「いぶき」までカートで先導してくれました。
チェックインは15時から。扉を開けると、目の前いっぱいに広がるガラス窓と森の景色に思わず声が出ました。しばらくするとVillaレセプションスタッフが訪れ、ヴィラ内でチェックイン手続きを行います。この際、狂犬病予防接種証明書と混合ワクチン(5種以上)の提示が必要(事前提出も可)となります。

ウェルカムドリンクと箱根銘菓、さらに宿泊人数分のオリジナル靴下のプレゼントもあります、思いがけない心遣いに気持ちが和みます。さっそく履いてみましたが、肌触りのよい素材で、長く愛用できそうです。
ヴィラに入るなり大興奮の愛犬たちには、チェックインの間はリードで安全確保。玄関や寝室など各所にリードフックが設置されており、とても実用的でした。
愛犬と暮らすように泊まる。専用温泉付き離れ「いぶき」の魅力
14号棟「いぶき」は、自然の傾斜を活かしたデザイン性の高い90㎡の空間です。エントランス、リビング、ベッドルーム、浴室が段状に真っすぐに連なっていて、愛犬にとってはちょっとしたアジリティの役目を果たしています。

室内は天井が高く、広々とした印象です。北欧家具で統一されたインテリアは上質そのもの。リビングの薪ストーブが空間に温もりを添えています。ミニキッチンにはワインセラー(有料)、ミニ冷蔵庫(フリードリンク)、お茶セットが用意され、滞在中の飲料に困ることはありません。
床はフローリングなので、万が一愛犬が粗相をしてしまった場合でも、ふき取りができるので安心です。階段部分はカーペット張りになっているので、滑りにくく安心です。加湿機能付き空気清浄機もあり、暖房で乾燥する冬場でも快適です。

定員は2名(添い寝1名可)で、寝室には縦2m×横1.2mのベッドが2台用意されています。同伴できる愛犬は、大型犬2頭、小型犬・中型犬は3頭まで。ペットの宿泊料金は、1頭目は基本宿泊料に含まれ、2頭目以降は1頭につき10,000円(税込)です。
ヴィラの中央のベッドルームの向かいには中庭があります。中庭には人工芝が敷かれていて、小型犬であれば簡易ドッグランとして使用できそうです。一番奥がパウダールーム、トイレ、浴室というレイアウトです。

客室内はドッグフリーで、滞在中の管理は飼い主の良識に委ねられています。私は外から戻るたびに足拭きを徹底し、ソファやベッドに愛犬が上がる際にも、汚したり、破損したりしないよう細心の注意を払いながら過ごしました。
こうした自由度の高い宿は、愛犬家にとっては貴重です。存続は利用者一人ひとりのマナーによって支えられていると実感します。




愛犬用アメニティは、ペットシーツ、消臭スプレー、ウエットティッシュ、粘着ローラー、トイレ、フードボウル、水入れ、ドッグベッドなど一通り揃っています。ただし大型犬の場合はトイレサイズや食器台の高さが合わないため、使い慣れたものの持参がおすすめです。
部屋で味わう名料亭の懐石。愛犬と並んで迎える夜
料亭「俵石」は、大正3年に創業し、芸術家や文化人たちの作品作りの隠れ家として親しまれた、箱根の名門旅館「俵石閣」を改装して誕生した美食の舞台です。四季折々の正統派日本料理を味わう贅沢なひとときを楽しむことができます。
夕食、朝食共にこの料亭でいただくか、ヴィラでいただくか選択できます。残念ながら料亭には愛犬を同伴することはできませんので、今回は部屋食にしました。

夕食は予約した時間にスタッフがヴィラまで届けてくれました。前菜から始まり、煮物椀、お造り、焼肴、焚合せ、強肴、食事、留椀、水物まで彩豊かに重箱に収められていました。お品書きを見ながら1品ずついただきました。どのお料理も繊細で、年の瀬らしい滋味深さが印象的でした。
私は部屋食を選択しましたが、お留守番ができるワンちゃんであれば、2つの選択肢があります。歴史ある料亭「俵石」での四季を感じる月替わり懐石料理か、「WOODSIDE dining」での薪火料理かを選べるのは、嬉しいことだと思いました。
ヴィラ専用の温泉風呂でプライベートな湯浴みを楽しむ
夕食後は暖炉に火をつけて、まったりタイムです。私は暖炉の傍でコーヒーを飲みながら本を読み、愛犬たちはリビングルームのソファで横になって寛いでいます。暖炉の薪がパチパチと燃える音以外は、何も聞こえません。大自然に囲まれた静寂な時間が、ゆっくりと流れていきます。贅沢な癒しの時間です。


このヴィラには専用の温泉風呂が備わっていて、プライベートな湯浴をいつでも楽しむことができます。ヒノキで縁取られた浴槽は、心を和ませます。温泉は強羅温泉のナトリウム-塩化物泉で、弱アルカリ性のやわらかな湯。「美肌の湯」として知られ、冷え性や疲労回復にも期待できます。
就寝前にゆっくりとお風呂に浸かって、旅の疲れを癒します。窓を開けると半露天風呂なります。中庭から見える星空を眺めながらの湯浴みは、まさに至福のひとときでした。

私は利用しませんでしたが、この宿には大浴場「Onsen f」もあります。露天風呂では四季折々の風景と共に、豊富で高品質な温泉を楽しむことができます。大浴場までは、連絡をすればカートで送迎してくれるそうです。
鳥の声で目覚める朝。森を眺めながらの部屋食
天然温泉効果か、日頃の疲れがどっと出たのか、私も愛犬たちも朝までぐっすり。朝食は9時に部屋食でお願いしていたので、ゆっくり起床しました。

時間になるとスタッフがヴィラまで朝食を届けてくれました。地元食材を使った和定食は、焼き魚や小鉢が彩りよく並びます。窓から見える木々を眺めながら、のんびりと朝食を楽しむことができます。
愛犬たちの朝食は、持参したドッグフードの上にアジの干物をおすそ分け。新鮮な焼き魚の味がわかるのか、あっという間に完食でした。ワンちゃん用の食事のメニューあったらいいなと思いました。

チェックアウトは11時。まだ、時間がたっぷりあるので、薪ストーブを焚きながら、ティータイムです。愛犬たちもその前で、記念撮影をしました。とっても楽しい旅の思い出に。
旅の締めくくりは天空へ。十国峠で愛犬と絶景散歩
チェックアウトは、コンシェルジュスタッフが再び訪れヴィラで行ってくれます。車に荷物積み込んで、周辺を散策することにしました。実はワンちゃんを同伴できるヴィラは、私たちが泊まった14号棟だけ。散策に出かけても他のワンちゃんに出会うことはありません。我が家のリーティラには、最高の環境です。


広大な敷地を持つこの宿には前述した「料亭俵石」「Woodside Dining」「Onsenf」をはじめいくつかの施設があり、滞在中の様々な過ごし方を提供しています。箱根の自然を望む落ち着いた空間の「Café&Lounge」では、厳選した挽きたて豆を使用した美味しい珈琲や焼き菓子やケーキなどのスイーツを頂くことができます。
「Free Bird&Terrace」では、ボードゲームやライブラリーでの読書など、思い思いの時間を過ごすことができます。これらの施設はワンちゃんを連れての利用はできませんが、周辺には手つかずの自然が広がり、穏やかな散策を楽しむことができます。
ホテルを出発してから、車で十国峠に向かいました。途中、仙石原の「ススキ草原」を車窓から眺めながら、40分ほどで十国峠の駐車場に到着。早速、愛犬たちとケーブルカー乗り場に向かいました。



「十国峠パノラマケーブルカー」はワンちゃん同伴OK(リードを付けて乗車)で、しかも山頂には「天空のドッグラン」もあります。ケーブルカーのお得な前売りチケットがWEB予約できるので、ワンドリンク付き往復乗車券を事前購入しておきました。
十国峠は、昔の国名で伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、相模、武蔵、上総、安房の十の国(現在の静岡、山梨、長野、神奈川、東京、千葉、埼玉)が見渡せることに由来します。山頂は富士山や南アルプス、駿河湾、房総半島、三浦半島など360度のパノラマが望める絶景スポットとなっています。

「天空のドッグラン」は小型犬専用とサイズフリーの2エリアがあり、無料で利用することができます。私たちが行ったときには誰も利用していなかったので、気持ちの良い芝生広場をもったいないくらいの独占です。富士山を眺めながら、愛犬たちと楽しみました。
ドッグランで思いきり遊んだ後は、TENGOKU CAFÉでドリンクをテイクアウト。せっかくなのでオリジナルの「TENGOKU DRINK 空」を注文しました。すっきりとした甘さの炭酸ジュースです(画像右側)。360度の大パノラマを眺めながら旅の余韻に浸りました。


再びケーブルカーで峠を下り、帰路につきました。途中、静岡サービスエリアで休憩。愛犬たちはドッグランで遊び、私は美味しそうなクレープに目を奪われ購入。その後は、愛犬たちも満足したようで、自宅に着くまで一度も起きることなく熟睡でした。こうして、今回の旅は終了しました。
まとめ
今回宿泊した、箱根リトリート Villa 1/f・14号棟「いぶき」は、薪ストーブと専用温泉を備えた極上のプライベートヴィラ。ペット可でありながら制約が少なく、愛犬と自然体で過ごせる稀少な宿です。
料亭「俵石」の料理、敷地内の手つかずの大自然、そして静寂。愛犬の穏やかな表情が、この宿の居心地の良さを何より物語っていました。
大切な家族とともに、心からリセットできる場所。ぜひ一度、体験してみてください。
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箱根・仙石原で叶える、愛犬とのご褒美旅。専用温泉付きヴィラで過ごす森のリトリート
