ベースカー | マーチ ’06年型 |
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怒涛のネガキャンを見せつけるかのように、ボディジャッキで車体後部をリフトアップした独特のスタイルを披露するのは、鈴木サンのK12マーチだ。
実のところ、このリフトアップが本当に魅せたいポイントではないとのこと。
「このマーチは購入するときにすでに今の姿にすることを想定していました。
サスをガチガチにしてストロークさせなければ、シャコタンやキャンバーをつけるのは意外に簡単なんですよ。
でも、このクルマはフェンダーアーチに沿ってサスペンションをしっかりとストロークさせたくて、試行錯誤を繰り返しました」 元々K12マーチのリアサスペンションは、アームが左右連結されているトレーリングアームにコイルを組み合わせた仕組み。
キャンバー角をつける場合は、車軸を傾けてタイヤを装着するが、ストロークに合わせてその角度のまま上下動するため、フェンダーにヒットしてしまう。
そこで鈴木サンは、アームを左右で分断し、それぞれにリンクアームを装着して変則ダブルウィッシュボーンに大変身! あえて通常とは逆に、ストロークに合わせてキャンバー変化が大きくなるようにアーム類をセッティング。
これによって、車高を下げると極端にネガキャンになり、フェンダーの内側に沿ってタイヤが動くのだ。
そして、この足回りの大加工を魅せるために油圧ジャッキを装着したというワケ。
油圧ジャッキ装着のきっかけは、’15年のSNJ東京で見たエアジャッキで空中浮遊するエスティマに衝撃を受けたから。
ただ、そのままトレースしても面白くないので油圧で挑んだってワケだ。
足回りをアピールする手段として誕生したこのギミックは、ショー会場でも大盛況で、リアが浮いたマーチの周囲には、多くの人だかりができるそうだ。
ホイールはワーク・グッカーズの14インチで、フロント9J、リア10Jの極太リムを履く。
サスペンションの上下動の軌跡にもこだわって、フェンダー内側ギリギリでタイヤが回る。
リアサスペンションの秘密は下の説明をチェック! たまげること間違いなしだ。
ハンドメイドの足回りでショーカーメイク!
トレーリングアームの左右を中央でカットして分割。
これにリンクアームをつけてあえてキャンバー変化が多くなるセッティングの足回りに。
これによって車高を下げると大きくネガキャンがつく仕組み。
ジャッキアップした上で、エアシリンダーでホイールを上下すさせる機構は、イベントでのデモンストレーション用で車高調整はまったくできない。
フロントはロワアームを延長&加工し、ワンオフの車高調でロワリング。
クリアランス確保のため、エンジンとトランスミッションを約40mmレイズドしている。
さらに触媒部分も上方にギリギリまで持ち上げて底面を極力フラットに。
シャコタン深イイエピソード
足回りを魅せるための油圧ジャッキ!!
トランクスペースから見えるのは、オリジナルサスペンションのリンクマウント部分の補強用タワーバー。
ここに工業用油圧シリンダーをセットしてレースカーのようなボディジャッキを設置。スイッチ操作でリアが持ち上がる驚きの仕掛けとなっている。
この仕組みは’15年のSNJ東京で見た、エアジャッキで空中浮遊するエスティマから衝撃を受け、「それなら俺は油圧で」と装着に挑んだ。
イベント会場では足回りを魅せるために大活躍するほか、整備の際もジャッキいらずなんだとか。
上の写真で見えるトランクルームの油圧シリンダーはフロアに空いた穴から突き出して伸びる構造。
先端の赤い丸鉄板が地面に設置する部分。
ジャッキアップすることで変化するシリンダーの角度変化にも対応するために、ピロ化されている。
ショーアップのためだけにこれを作ってしまった鈴木サンに脱帽!
【OWNER】鈴木友貴サン(福島県いわき市)
いかに自分の思い描いた軌跡を描きながらサスペンションがストロークするかを徹底して考えた結果、このような大事になってしまったと笑う鈴木サン。
作業のすべてを友人と二人で行ったという究極のプライベーターだ。
芸文社 / カスタムカーvol.471
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元の投稿: 車 カスタムカー, 改造車 専門WEBマガジン | tuners(チューナーズ)
【個性派シャコタニスト MARCH】空中浮遊した大加工リア足はボディジャッキ装着でショーアップ!