警視庁は、指定暴力団・稲川会系総長の名義で神社に奉納金を納めようとしたところ、拒否されたことに腹を立てて神社の宮司を脅したとして、稲川会系幹部の男2人を暴力行為等処罰法違反(脅迫)容疑で逮捕した。
稲川会系幹部、白井賢二郎容疑者(77)=東京都中央区築地=と、井上克巳容疑者(54)=相模原市南区当麻=は今年5月、東京都中央区にある神社の宮司の男性(66)に総長名義で奉納金を納めようとしたところ、拒否されたことに腹を立てて「どうなっても知らねぇぞ」などと脅した疑いが持たれている。白井容疑者らは「そんなことは言っていない」などと容疑を否認している。
例年、同神社の祭りには、暴力団組員らが組名入りのはんてんを着て参加。白井容疑者らが所属する組事務所は10年ほど前から、例大祭の前に総長個人の名前でこの神社に奉納金を納めていたが、この個人名が暴力団組事務所の総長だと分かったため、警視庁に相談し、神社側が初めて今年は拒否したという。