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猫のリンパ腫とは? 初期症状・治療法・QOLを高めるケアのすべて

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愛猫が「がん」と診断されることは、飼い主さんにとって計り知れない衝撃と不安をもたらします。現在、猫でもっとも多く診断されるがんのひとつが「リンパ腫」です。

しかし、リンパ腫は決して「ただ絶望するしかない病気」ではありません。獣医療の進歩により、早期発見と適切な治療、そして丁寧な日常ケアによって、痛みや苦痛をできるだけ抑えながら生活の質(QOL)を維持し、穏やかな時間を重ねられるケースも増えています。

今回は、飼い主さんが正しい知識を身につけて愛猫のケアに向き合えるよう、リンパ腫の基礎知識から診断・治療、家庭でできる具体的なサポートまでを詳しく解説します。

猫のリンパ腫とは

猫のリンパ腫は、血液のがんの一種です。猫の体内には、リンパ節、脾臓、骨髄、胸腺、さらには胃腸の粘膜などに「リンパ系」というネットワークが広がっています。リンパ系は、体内の老廃物を回収し、細菌やウイルスなどの外敵から体を守る免疫機構の中核を担っています。

この免疫の中心的存在であるリンパ球が遺伝子レベルの異常によって無秩序に増殖する病気がリンパ腫です。リンパ球は血液やリンパ液を介して全身を巡るため、特定の臓器に発生する固形腫瘍とは異なり、全身性疾患として扱われます。そのため、外科手術だけで根治を目指すことは難しいとされています。

かつては猫白血病ウイルス(FeLV)感染に関連したリンパ腫が多くを占めていました。しかし、完全室内飼育の普及やワクチン接種の徹底により、FeLV関連リンパ腫は減少傾向にあります。

一方で、近年は胃や腸といった消化器に発生するタイプが増加し、全体の半数以上を占めると報告されています。発症年齢も10〜12歳のシニア猫に多くみられるようになり、病態の中心は大きく変化しています。現代の飼育環境に合わせた知識のアップデートが重要です。

猫のリンパ腫の種類

猫のリンパ腫は、発生部位と細胞の悪性度(進行の速さ)によって分類されます。犬では体表リンパ節が腫れる多中心型が一般的ですが、猫では内臓、とくに消化管に発生するタイプが主流です。

消化器型リンパ腫

現代の猫においてもっとも一般的なタイプであり、リンパ腫全体の50%以上を占めます。主に高齢の猫に見られ、さらに以下の2つのタイプに細分化されます。

【低悪性度】
腸壁が徐々に分厚くなるタイプです。進行は比較的ゆっくりしており、治療への反応も良好なことが多く、長期管理が可能なケースも少なくありません。

【高悪性度】
腸の局所に大きな腫瘤(しこり)を形成します。進行が非常に早く、急速に状態が悪化するため、迅速な治療介入が必要となります。

縦隔型リンパ腫

胸腔内の縦隔や胸腺周辺に発生します。腫瘍が大きくなると肺や気管を物理的に圧迫します。比較的若い猫に多く見られ、このタイプを発症する猫の多くが猫白血病ウイルス(FeLV)陽性を示します。また、サイアミーズなどで発症リスクが高いとの報告もあります。

腎臓型リンパ腫

腎臓に発生するタイプで、進行が速く、急性腎不全を引き起こします。また、脳や脊髄といった中枢神経系に転移する割合が比較的高いとされています。

そのほかのリンパ腫

顎の下や膝の裏などの体表リンパ節が腫れる「多中心性リンパ腫」は、犬では一般的ですが猫では稀で、FeLVや猫エイズ(FIV)に関連していることが多いです。そのほか、鼻の奥の空間に発生する「鼻腔内リンパ腫」などもあります。

猫のリンパ腫の症状

リンパ腫の症状は、発生した部位によって異なります。猫は本能的に不調を隠す傾向があるため、日常のわずかな変化に気づくことが早期発見につながります。

消化器型リンパ腫の症状

慢性的な消化器症状が中心となります。初期は「よくある胃腸トラブル」と区別がつきにくく、見逃されやすいのが特徴です。

【慢性的な嘔吐】
月に数回程度の軽い嘔吐から始まることもあり、「毛玉を吐いただけ」と思われがちです。しかし、吐く頻度が徐々に増える、未消化のフードを繰り返し吐く、空腹時に黄色い胃液を吐く状態が続く場合は注意が必要です。

【慢性的な下痢・軟便】
便がやや柔らかい状態が長く続く、形はあるが崩れやすい便が慢性化するなど、はっきりした水様便でなくても異常のサインであることがあります。粘液や血液が混じることもあります。

【体重減少】
とくに重要なのが体重の変化です。「食欲は保たれているのに痩せていく」というケースは、低悪性度リンパ腫でよく見られます。筋肉量が落ち、背骨や腰骨が目立ってくることもあります。

【食欲の波】
食べる日と食べない日の差が大きくなる、好みが急に変わるなど、安定しない食欲も特徴です。

【腹部の違和感・しこり】
お腹を触ったときに張りがある、腸が索状に硬く触れる、あるいは腫瘤として感じられることがあります。ただし、触診だけでは判断できないことが多く、超音波検査が重要になります。

消化器型リンパ腫は、慢性腸炎(IBD)と症状が非常によく似ています。嘔吐や下痢が「数週間〜数カ月単位」で続く場合は、単なる胃腸炎と自己判断せず、血液検査や腹部エコーなどの精査を受けることが早期発見につながります。

縦隔型リンパ腫の症状

胸のなかの腫瘍が肺を圧迫するため、呼吸に関連する異常が目立ちます。口を開けてハァハァと息をする(開口呼吸)、呼吸の回数が多い、息を吸うのを苦しがる、咳が出る、フードを飲み込みにくそうにするなどの症状が見られます。

腎臓型リンパ腫の症状

腎臓の機能が急激に低下するため、一般的な慢性腎臓病とよく似た症状が現れます。水をガブガブと大量に飲み色の薄い尿をたくさんする(多飲多尿)、強い吐き気、口のアンモニア臭、極度の元気消失などが見られます。

そのほかの部位の症状

鼻腔内リンパ腫では慢性的な鼻水や鼻づまりによる呼吸音の異常、多中心性リンパ腫では顎の下や膝の裏などに硬いしこりがみられます。「老化のせい」と自己判断せず、複数の異変が続く場合は早めに受診しましょう。

猫のリンパ腫の原因

猫のリンパ腫の明確な原因はすべて解明されているわけではありませんが、発症リスクを高めるいくつかの重大な要因が特定されています。飼い主さんがこれらを理解することで、予防やリスク軽減に繋げることが可能です。

ウイルス感染

これまで最大の原因とされていたのが「猫白血病ウイルス(FeLV)」と「猫免疫不全ウイルス(FIV)」感染です。特にFeLV感染猫はリンパ腫発症リスクが有意に高いとされています。完全室内飼育と適切なワクチン接種が重要な予防策です。

環境要因

もっとも注意すべき「隠れたリスク」がタバコの煙です。複数の疫学研究で、喫煙環境下で生活する猫はリンパ腫リスクが上昇することが示唆されています。猫は毛づくろいをする際、被毛に付着したタバコの有害物質を経口摂取する可能性があるため、室内での喫煙は避けることが望ましいでしょう。

慢性的な炎症

消化器型リンパ腫では、ウイルス感染との関連は薄いとされています。その代わり、遺伝的素因に加えて炎症性腸疾患(IBD)が背景にあると指摘されています。長期炎症が免疫細胞の異常増殖につながる可能性が考えられています。日ごろからお腹の調子を崩しやすい猫は、適切な消化器ケアと定期的なエコー検査などが推奨されます。

猫のリンパ腫の診断と最新の治療法

リンパ腫の治療を成功させるためには、正確な診断と、愛猫の体力や進行度に合わせた治療方針の選択が不可欠です。

診断のプロセス

リンパ腫が疑われる場合、まずは全体的な健康状態を把握するために血液検査、尿検査、レントゲン検査、超音波(エコー)検査が行われます。特に消化器型が疑われる場合、特殊な血液検査で「ビタミンB12」の血中濃度を測定することがあります。確定診断には針生検や内視鏡・外科的生検による病理検査が不可欠です。

治療の選択肢

リンパ腫は全身性の病気であるため、治療の中心は化学療法(抗がん剤治療)になります。局所の腫瘍を手術で取り除くのではなく、体全体に薬を作用させることでがん細胞の増殖を抑えていきます。

進行が早い高悪性度リンパ腫では、複数の抗がん剤を組み合わせる治療法が選択されることが一般的です。一定期間、通院しながら注射や点滴で薬を投与します。猫は人と比べて強い脱毛などの副作用が出にくいとされていますが、体調の変化がないか慎重な経過観察が必要です。

一方、ゆっくり進行する低悪性度の消化器型リンパ腫では、飲み薬の抗がん剤とステロイドを組み合わせた比較的穏やかな治療が行われることが多く、長期にわたり安定した状態を保てるケースもあります。

また、年齢や持病、通院の負担などを考慮し、抗がん剤を使わずステロイドのみで症状を和らげる選択をする場合もあります。これは「治療をしない」という意味ではなく、生活の質(QOL)を優先する大切な医療の選択肢のひとつです。

どの治療法を選ぶかは、病型や進行度だけでなく、愛猫の性格や家族の希望によっても異なります。かかりつけの獣医師とよく相談し、納得できる方針を決めていくことが何より大切です。

猫のリンパ腫の予後とQOLを高める日常管理

「予後」とは、病気の今後の見通しのことです。猫のリンパ腫では、発生部位や悪性度、治療への反応によって経過が大きく異なります。そのため、統計はあくまで目安であり、実際の経過は一頭一頭で違うという前提を持つことが大切です。

比較的ゆっくり進行する低悪性度の消化器型リンパ腫では、内服治療によって長期間安定した状態を保てる猫もいます。一方で、進行の早いタイプでは短期間で状態が変化することもあります。ただし、治療によって症状が和らぎ、穏やかな時間を取り戻せるケースも少なくありません。

リンパ腫の治療で大切なのは、「どれだけ長く生きるか」だけではなく、「その時間をどう過ごせるか」という視点です。食べられること、安心して眠れること、苦痛が少ないこと。これらはすべてQOL(生活の質)につながります。

家庭でできるQOL維持のためのケア

【食事は“食べられること”を優先に】
食欲には波があります。療法食にこだわりすぎず、その日に食べられるものを少量ずつ回数を分けて与えるなど、柔軟な対応が大切です。フードを少し温めるだけでも、食いつきが改善することがあります。

【体重と様子をさりげなくチェック】
週に1回の体重測定や、食欲・排泄の変化を簡単にメモしておくと、小さな異変に気づきやすくなります。難しい管理ではなく、「いつもと違う」に気づくことが目的です。

【安心できる居場所を守る】
通院や投薬はどうしても負担になります。帰宅後は静かで落ち着ける空間を用意し、無理に構いすぎないことも優しさです。猫が自分で休める場所を選べる環境を整えてあげましょう。

【無理をしすぎないことも大切】
治療もケアも、完璧である必要はありません。愛猫の様子を見ながら、その子に合ったペースを探していくことが何より重要です。

まとめ

猫のリンパ腫は決して珍しい病気ではありませんが、治療法は確実に進歩しています。大切なのは、愛猫にとって何が最善かを家族で話し合い、獣医師と十分に相談することです。

「愛猫にどう過ごしてほしいか」を家族で話し合い、かかりつけの獣医師と納得のいくまで相談することが重要です。積極的な治療であれ、穏やかな緩和ケアであれ、どちらも愛情ある選択です。正しい知識を味方に、愛猫との時間を一日でも長く、穏やかに紡いでいきましょう。

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