採算度外視で作られたコンプリートマシン
無限と言えばホンダと切っても切れない間柄のブランドであり、その知名度は群を抜いて高い。そんな無限が初めてコンプリートカーとしてリリースしたのが、2007年9月にリリースした「シビック無限RR(ダブルアール)」である。
それまでホンダ車用のさまざまなパーツをリリースしてきた無限ではあったが、実はそれまでコンプリートカーという形でリリースした車両はなく、当時のプレスリリースには「無限の夢」とまで書かれたのがコンプリートカーの販売だったのだ。
FD2型シビックタイプRをベースとして造られた無限RRは、300台限定で477万7500円という価格でありながら(ベースのタイプRは283万5000円)発売開始から10分足らずで完売し、現在では1000万円オーバーの価格で取引されているという幻のコンプリートカーとなっている。