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【犬飼いTIPS】犬の変形性関節症の徴候を見逃さず早期治療でQOLを向上させるために

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獣医療の進歩、良質なフード、そして生活環境の変化などにより、犬の平均寿命は30年で約2倍にもなってるといわれています。

犬も私たちと同じように、高齢になると変形性関節症などの痛みを伴う慢性疾患を患うことがあります。しかし、残念ながら犬の関節炎の兆候はしばしば見過ごされています。

愛犬が単に、加齢によって動きが鈍くなっただけと間違った判断をしがちです。それは、ペットのQOLにとって問題です。今回は、変形性関節症についてのお話です。

犬の変形性関節症とは?

変形性関節症(OA)は、滑膜関節(股関節や膝を含む一般的な関節)の軟骨や軟骨をとりまく組織が損傷し、関節が変形していく関節疾患です。

変形性関節症の犬は、関節軟骨の表面が摩耗や欠損したり、関節内に小さな骨片が発生したり、関節包内に体液が溜まることで、痛みや四肢の機能障害を引き起こします。

犬の変形性関節症の多くは、股関節形成不全や肘関節形成不全などの病気の二次的な症状として起こります。そのほかの要因としては、体重(肥満)、性別、運動、食事などが挙げられます。

アメリカ獣医外科学会(ACVS)によると、犬の変形性関節症はよく見られるもので、4分の1の犬が罹患しているとしています。どの犬でも発症する可能性はありますが、大型犬やシニア犬はこの病気にかかりやすい傾向があります。変形性関節症は進行性であるため、治療しないと時間の経過とともに悪化します。

犬の変形性関節症の徴候

愛犬は、鳴いたりして痛みを積極的に伝えることはしないでしょう。ただ、その徴候は微妙ではありますが、挙動を確認することで確認できます。一般的な症状としては次のようなものです。

▸足をひきずるような動作をする(バニーホップ)
▸長い距離を歩けなくなる
▸起き上がるのが困難になる
▸段差が超えられない(階段を上れない)
▸筋肉がこわばっているように見える
▸いらいらしたり、怒りやすくなる

このような行動の変化は、加齢によるものと勘違いしたり、見逃してしまいがちです。獣医師は、犬たちの普段の行動がわかりません。診断には、飼い主の日常の観察が大切になります。

犬の変形性関節症の原因

変形性関節症は一次性と二次性に分類されます。一次性変形性関節症は、特発性(原因不明)または加齢に伴い発症する傾向があります。二次性変形性関節症は、次のようなほかの疾患が原因で発症します。

 ・けが
 ・股関節や肘関節の形成不全
 ・前十字靱帯断裂
 ・膝蓋骨脱臼(パテラ)

犬の変形性関節症の発症には、年齢と体重が影響します。一次性変形性関節症および二次性変形性関節症は、いずれも関節軟骨、関節包、滑膜、靱帯の状態を悪化させる変化を経て進行します。

犬の変形性関節症の診断

犬の変形性関節症は、身体検査と画像診断によって診断されます。通常、獣医師は犬の歩行など動きを観察することから始めます。

次に、レントゲン、CTやMRIなどの画像検査で関節の変形や異常を見つけます。内視鏡検査をする場合もあります。また、血液検査や関節液検査が行われることもあります。これは、感染症や悪性腫瘍が疑われる場合に有効です。

もちろん、飼い主としてできることもあります。それは、普段から愛犬の行動を録画しておくことです。スマホのカメラを使って愛犬が歩いたり、遊んだりする様子を動画で残すことで、獣医師の診断がスムーズになります。

犬の変形性関節症の治療

犬の変形性関節症は治療法が確立されていません。だからといって希望がないわけではありません。治療の目標は根治ではなく、犬の快適さを改善し病気の進行を遅らせることです。

獣医師は変形性関節症の進行を遅らせるために、複数のアプローチを用いて愛犬に最適な方法を見つけます。一般的に、次のような治療が行われます。

痛みを和らげる

もっとも重要なのは痛みを和らげることです。これまで痛みの緩和には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使用されてきましたが、最近では、日本でもモノクローナル抗体製剤「リブレラ」が動物病院で処方されるようになりました。

もちろん。痛みの緩和は医薬品に限定されるわけではありません。鍼灸治療やレーザー治療、マッサージ治療、に学療法、幹細胞治療など、さまざまな選択肢があります。また、オメガ3脂肪酸やグルコサミン、コンドロイチンなど、関節の健康を促進するサプリメントもオススメです。

体重管理

健康的な体重を維持することは、病気の進行を遅らせるために重要なことです。肥満や余分な体重は関節に負担をかけ、痛みや炎症を進行させてします。

アメリカンケネルクラブ(AKC)では、犬種・性別ごとの適切な体重表「Breed Weight Chart」を公開しています。個体差はありますが、参考になります。

また、ミックス犬の場合はこの体重表は役に立ちません。そこで役立つのが、「ボディコンディションスコア(BCS)」「マッスルコディションスコア(MCS)」です。

このスコアを使えば、あなたの愛犬の太り過ぎなのか痩せすぎなのか、筋肉が衰え始めていないかなどを判断することができます。

獣医師は、目標体重、フードの種類や量などを含むダイエットプランを作成してくれるでしょう。療法食には、体重管理と関節サポートの両方を目的としたものもあります。

適度な運動

運動は関節を健康に保つ鍵ですが、変形性関節症を患っている犬の場合は、それまでの行動を変更する必要があるかもしれません。

例えば、自由に走り回らせるよりは、リードを短くもって行動を制約しつつ散歩するなど、状態にあった運動を心がけましょう。

犬の関節炎の場合には、手術が治療における最良の選択肢となる場合があります。獣医師と相談しながら最適な計画をたてましょう。もし、市販のサプリメントを与える場合でも、事前に獣医師に確認することも大切です。

生活環境を見直す

変形性関節症の痛みを抱えている場合、愛犬の快適性を高めるために生活環境を見直すことも大切です。まず、寛げるベッドやマットなどを用意してあげましょう。暖かい毛布など寝具もあるとよいでしょう。

もし、愛犬がソファやベットがお気に入りなのであれば、上がりやすいようにスロープや低い階段を設置します。また、サークルなどを設置する場合は、つまずきや転倒しないように段差が小さい製品を選びましょう。

フローリングやPタイルなど滑りやすい床の場合は、滑り止めコーティングを施したり、マットなどを敷きましょう。犬が滑って転落するのを防ぎ、横になったり起き上がったりしやすくなります。また、ブーツを履かせるのもよいでしょう。

フードボウルやウォーターボウルは、直接床に置くのではなく、愛犬がかがむ必要がないように、少し高くしてあげましょう。適度な高さの台に置いたり、足つきの製品を選ぶとよいでしょう。

まとめ

近年、犬の寿命が延びています。しかし、犬は年を取れば取るほど、関節炎を発症する可能性が高くなります。

変形性関節症は根治することはできませんが、痛みを和らげQOLを向上させることは可能です。それはちょっとした変化を見逃さないことです。

あなたは毎日愛犬と接しています。ですので、彼らの行動やいつもと違う様子には誰よりも早く気づくことができます。たとえそれが些細なことであっても見逃さないでしょう。そして、それらの情報は、獣医師が変形性関節症を診断するうえで貴重な情報となるのです。

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