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【猫飼いTIPS】高齢になると猫も認知症になる!? 〜シニア猫が質の高い生活を送るためにできること

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猫がますます長生きするようになるにつれ、飼い主は猫の加齢に伴う心身機能の障害や合併症に対処するケースが増えてきます。

老化はゆっくりと進行するので、高齢になると認知症や認知機能障害といった問題が出てきます。シニア猫が質の高い生活を続けるためにできることを学びましょう。

猫は認知症になる?

認知症は、記憶力や思考力、社会生活能力が低下する状態です。人間の場合はアルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)が多いのに対して、猫はこの特定の脳疾患にはなりません。

しかし、残念ながら猫も認知症になる可能性はあります。猫の場合は、加齢による不可逆的な脳の退行性変化=認知機能障害症候群(CDS)と呼ばれています。

猫の認知症の初期症状は軽度ですが、時間の経過とともに徐々に悪化していきます。最終的には認知や意識の変化、学習と記憶の欠陥、刺激に対する反応性の低下につながります。

猫の認知症の徴候と症状

猫の認知症は、脳の老化に伴いゆっくりと進行する傾向があるため、初期段階では認知症の一般的な症状に気づかないかもしれませんが、時間が経つにつれて、猫が困難を抱えていることが明らかになります。

もっともよく見られる症状は行動的なもので、通常は猫が10歳をこえると顕著になります。以下の特徴的な行動の頭文字をとって「DISHA」と呼ばれます。

 ・見当識障害(Disorientation)
 ・他者との交流(Interaction with others)
 ・睡眠覚醒サイクル(Sleep-wake cycles)
 ・トイレの失敗(House soiling)
 ・活動性(Activity)

目的もなく同じ場所を行ったり来たりしたり、円を描くように歩き続けたり、鳴き続けたり、過度なグルーミングなどもよく見られる認知症の症状です。

猫の認知症の原因

猫の認知症の正確な原因はわかっていません。しかし、人間が加齢に伴う変化により問題が生じるのと同様のメカニズムである可能性が高いとされています。また、遺伝的要因も指摘されています。

現在も猫の認知症と人間のアルツハイマー病との類似性が研究されています。最新の研究では、猫の脳は加齢に伴い萎縮し、細胞が死滅することがわかっています。これは、学習と記憶を司る大脳皮質と運動調節機能を司る小脳に影響を及ぼします。

また、認知症の猫の脳にはアミロイドβというタンパク質が蓄積していることが研究でわかっています。このタンパク質が排出されずに蓄積すると、シナプス(神経細胞同士が情報を伝達する部分)の機能が低下します。

エディンバラ大学ロスリン研究所のダニエル・ガン・ムーア教授の研究によると、11~14歳の猫の3分の1近くが認知症に関連する行動の変化を少なくとも1つ示し、15歳以上の猫では約50%に増加するといいます。

いずれにしても、猫の認知症は脳の退行過程であり、最終的に猫の認知機能の1つ以上の低下もしくは喪失する可能性があるということです。

猫の認知症の治療

猫を認知症を治療する方法はありません。しかし、生涯にわたるリハビリとサポートによって進行を遅らせることは可能です。

健康的で刺激的な生活環境を維持することで、少しでも長く快適で充実した生活を送れます。家庭でもできることがあるので、次のとおりご紹介します。

環境

活動量が明らかに減少している場合は。くつろげるベッドなどを日当たりのよい低い場所に用意してあげましょう。また、トイレや食事のエリアなどは極力変更しないようにします。常夜灯をつければ暗闇でも見えるようにしてください。

食事

脳の健康のための療法食を利用することも検討しましょう。こうした療法食には、ビタミンB、E、C、セレン、フラボノイド、β-カロテンなどのカロテノイド、カルニチンなどの抗酸化物質が補充されており、猫の認知機能を改善するのに優れていると考えられています。これらの有用成分をサプリメントで摂取することもできます。

習慣の徹底

見当識障害は、記憶障害と並んで早くから現われる認知症の中核症状のひとつです。時間や場所などの感覚が薄れ、進行すると飼い主なども認識できなくなります。進行を遅らせるには、遊ぶなどコミュニケーションする時間、食事の時間、消灯時間などを規則正しいスケジュールにします。

薬物療法

現時点で。猫の認知症治療薬はありません。ただし、一部の猫にはS-アデノシルメチオニン(SAMe)やセレギリンが有効だったことから、適応外で処方されることもあるでしょう。

まとめ

猫の認知症は、人間のアルツハイマー病と同様に、シニア期に起こる不可逆的な脳の退行性プロセスです。猫が認知症で死亡することはありませんが、いずれQOLを低下させます。

また、認知症が要因となって健康障害が進行することで、通常の生活が困難になることもあります。介護が必要になったり、状況によっては動物福祉の観点から安楽死を検討すべきなど非常に難しい選択に直面することもあるでしょう。

そうなったときに慌てないように、日ごろから治療や介護、看取り方などを考えておく必要があります。

【参考】
 ▸ペットの介護
 ▸ペットの終活

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