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【犬飼いTIPS】犬があくびをするのはなぜ? じつは眠いだけではなかった

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あくびは犬にとってごく普通のことです。昼寝をするとき、目を覚ましたときに、満足そうに大きなあくびをするのを見たことがあるでしょう。あくびは、犬だけでなく猫も、ほかの哺乳類も、さらにはほとんどの脊椎動物もあくびをするといわれています。

人間のあくびは疲れや退屈が一般的な理由ですが、犬の場合はどうなのでしょうか。ただ眠かったり退屈しているだけなのでしょうか。それとも何か別の意味があるのでしょうか。今回は犬のあくびについてのお話です。

犬があくびをする理由

犬があくびをする理由は完全に解明されていませんが、一般的には酸素不足や二酸化炭素の排出、眠気の解消など、複数の要因が関与していると考えられています。また、生理学的機能のほかにも、感情的・社会的なメカニズムがあるとも考えられています。

生理的メカニズム

生理学的にはまだ完全には解明されていません。ただ、あくびはカフェインと同様、神経系を刺激する役割(覚醒作用)を担っているのではないかという研究があります。これらは、脳幹の覚醒中枢によって制御されていると考えられています。また、あくびが体温や脳の温度を調節するためのひとつとして機能する可能性も示唆されています。

私たちや犬、そのほかの脊椎動物において、あくびはある行動状態から別の行動状態へ移行(行動状態の遷移)する際によく見られます。

 ・眠りから覚醒へ
 ・覚醒から眠りへ
 ・不安な状態から穏やかな状態へ
 ・退屈から覚醒へ

感情的・社会学的メカニズム

犬のあくびには、感情的・社会学的な役割もあるようです。簡単にいえば、犬は緊張感やストレスを感じるとあくびをします。

動物行動学者であり著名なドッグトレーナーのトゥーリッド・ルーガスさんの書籍『On Talking Terms With Dogs: Calming Signals(邦訳:カーミング・シグナル)』によると、あくびは犬がストレスや不安を感じたときに自分を落ち着かせるために使うシグナルのひとつだといいます。犬は次のような場合にストレスを感じることがあります

 ・動物病院に入るとき
 ・家庭内の喧嘩を目撃したり聞いたりしたとき
 ・拘束されたり、強く抱きしめられたりしたとき
 ・見知らぬ人が近寄ってきたとき

また、あくびやそのほかの“心を落ち着かせる”動作は、犬の平和的意図を周囲に伝え、争いを避けたり、潜在的な脅威を軽減させることができると説明しています。

ただ、犬の気持ちを完全に理解するためには、犬のそのほかのボディランゲージに注目する必要があります。たとえば、ストレスを感じてあくびをしている犬は、口をなめたり、しっぽを股の間に巻込んだり、耳を後ろに倒したりします。目を大きく見開いたり、視線を逸らしたりすることもあります。

犬のあくびは、周囲に対してストレスを伝えることもあります。ゲルフ大学の研究では、定期健康診断中の犬の恐怖に対する飼い主の存在の影響を評価しました。

その結果、飼い主がいると、犬は鳴くことが減り、体温が下がり、あくびの頻度が高くなることがわかりました。研究者は、あくびが犬と飼い主の間のソーシャル・シグナル(社会的信号)と考え、できるだけ飼い主も診察室に入るべきであると結論づけました。

あくびは伝染する可能性もあり、これは犬にも当てはまるようです。あくびは犬が共感を得られることを証明するかもしれません。東京大学の研究によると、犬は飼い主のあくびを見たとき、見知らぬ人のあくびを見たときよりも頻繁にあくびをすることがわかりました。

このことは、犬が飼い主に対して感情的な親近感を抱いていることを示しています。犬が自身の感情を認識しているだけでなく、周囲や飼い主の感情にも敏感であることを示唆しています。

頻繁にあくびをする場合

ほかのストレスの徴候(口をなめる、しっぽを股の間に巻込む、耳を後ろに倒す、視線を逸らすなど)とともに、あくびが多い場合は、いまの状況や相互作用において、恐れ、不安、またはストレスを感じていると考えてよいでしょう。

愛犬のあくびが多い(およびそのほかのストレスの徴候が見られる)場合は、愛犬の気分を落ち着かせることを考えましょう。

ストレスを感じたり、恐怖を感じるような状況を避ける

大きな音のする場所、たとえば花火大会やライブなどには同行せず留守番させましょう。また、ほkの犬が苦手な場合は、混雑したドッグランやイベントなどは避けましょう。

家においても、子どもやほかの犬や猫にストレスを感じているようなら、接触を最低限にとどめましょう。また、来客など見知らぬ人との接触も避けるようにしましょう。

愛犬にとって安全な空間をつくる

静かに安心してくつろげる空間を用意してあげましょう。ひとりで遊べる知育トイやおもちゃ、ベッドを用意したり、大好きな飼い主のあなたがおやつをあげるのもよいでしょう。

恐怖やストレスが愛犬の日常生活の一部になっている場合は、科学的根拠に基づいた行動修正によって、特定の要因に対する恐怖を徐々に和らげることもできます。

これには、新しい行動を教え、ご褒美を与えるポジティブトレーニングが最適です。動物行動学者やトレーナーがこの手助けをしてくれるでしょう。

まとめ

あくびの役割については諸説あり、まだ解明されていなことも多くあります。しかし、ひとつはっきりしていることは、あくびは非言語的なシグナルであり、犬を含むさまざまな種で複数の機能を持つ可能性があるということです。

もし、愛犬があくびをしているのをよく見かけるのであれば、愛犬のほかのボディランゲージ(そのほかのストレスの徴候)や置かれている状況を見て、愛犬がより安心できる方法を見つけてください。

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