福岡県警は17日、医療費の還付金名目で高齢者から98万円をだまし取ったとして、特定危険指定暴力団・工藤會系「石田組」幹部・大里英彦容疑者(58)=嘉麻市上山田=と、風間賢太郎容疑者(43)=住居不定=、横木直也容疑者(30)=住居不定=、肘井郁容疑者(48)=福岡県飯塚市相田=の4人を電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで逮捕した。県警は4人認否を明らかにしていない。
大里容疑者ら4人は共謀して2022年11月23日、市役所の職員を装って福岡市在住の女性(当時64)に電話をかけ、「医療費の還付金がある」などと言ってATMを操作させ、98万円を振り込ませた疑いが持たれていて、横木容疑者は同日、福岡県宮若市内のコンビニのATMで98万円を引き出した疑いも持たれている。
県警は、大里容疑者と親交がある風間容疑者が犯行を主導したとみていて、2022年10月~今年1月の間に、12都道府県、約20人の被害者が合わせて2千万円以上をだまし取られた詐欺被害にも関与していたとみられる。県警はこれらの金が工藤會の資金源になっていたとみて捜査を進めている。
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還付金詐欺で98万円詐取 工藤会系「石田組」幹部ら4人を逮捕