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工藤会系「田中組」幹部の最終弁論 市民襲撃5事件すべて無罪主張

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 福岡地裁で19日、北九州市で2011年に建設会社の会長射殺事件など、特定危険指定暴力団工藤會が主導したとされる5つの市民襲撃事件に関与した罪に問われている、工藤會系「五代目田中組」幹部・洲崎秀輝被告(54)の最終弁論が行われ、弁護側は「被告に共謀は認められない」などとして改めて無罪を主張した。

福岡地方裁判所
福岡地方裁判所

 洲崎被告は2011年に北九州市小倉北区で建設会社会長・内納敏博さん(当時72)が射殺された事件や、2013年に福岡市博多区で女性看護師が刃物で切りつけられた事件など5つの事件に関わったとして、殺人罪などに問われている。

 これまでの裁判で、洲崎被告は4つの事件について黙秘し、女性看護師を切りつけた事件については「関わっていない」と述べ、いずれの事件も無罪を主張。検察側は「建設会社役員の射殺事件では、実行犯を乗せたバイクの運転手をするなど必要不可欠な役割を果たし刑事責任は重い。厳罰で臨むべきだ」などと主張し、論告求刑で無期懲役を求刑している。

 19日の最終弁論で弁護側は、「射殺事件では、洲崎被告は何が起きるか分からないまま実行犯をバイクに乗せただけだ」と主張。その上で「実行犯には殺意はない。また、洲崎被告は実質的な連絡をしてないことから、共謀は認められない」と述べ、5つの事件すべてで無罪を主張した。

 19日最終弁論で洲崎被告の審理はすべて終わり、判決は2025年1月18日に言い渡される予定。

元の投稿: 暴力団ニュース~ヤクザ゙事件簿
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