警視庁少年育成課は５日までに、２０２３年、相模原市などで行われた祭り会場の露店で当時高校生の１６歳の少年を深夜まで働かせたなどとして、露天商・「六代目徳力一家」総長・松本健治容疑者（６３）＝神奈川県綾瀬市小園南＝と、露天商の男（５４）＝相模原市＝ら屋台を運営していた男女６人を労働基準法違反と福祉法違反（有害目的支配）などの疑いで逮捕した。
松本健治容疑者(63)
松本容疑者らは２０２３年４月１日から１０月の半年間、露天商の仕事をさせるために雇った当時１６歳の少年を１８歳未満と知りながら支配下におき、相模原市などの祭りの屋台で深夜まで働かせるなどした疑いなどが持たれている。
松本容疑者を逮捕・捜索
少年は「さがみ湖湖上祭花火大会」や「あつぎ鮎まつり」など神奈川県内の８カ所の祭り会場に計１１回出勤し、給料は１回につき１万１千円で、開店準備や撤去作業などで午前６時ごろから長いときは翌日午前１時半ごろまで、休みなく働かされていた。
徳力一家の露天では、少なくとも別の１５～１６歳の少年１０人も働いていて、遅刻したりやめようとしたりすると、馬乗りで殴られたり１００万円以上の制裁金を要求され、「払えなかったら特殊詐欺や強盗をやらせる。逃げたら家族も巻き込む」などとと脅し、粘着テープでぐるぐる巻きにされた人の動画を見せるなどして恐怖心を抱かせていた。
２０２３年１１月に金魚すくいなどの屋台で働いていた別の少年（当時１５歳）１人が、「バイトをやめたいのにやめられない」などと警視庁に相談して事件が発覚した。
調べに対し、松本容疑者ら男女４人は「他の容疑者がやっていることだ」「１８歳未満と気づかなかった」などと容疑を否認している一方で、他の男２人は容疑を概ね認めている。
元の投稿: 暴力団ニュース～ヤクザﾞ事件簿
祭りの露店で高校生の少年らを早朝から深夜まで労働 「徳力一家」総長ら6人を逮捕