第905話“美しい世界”にて、こんな一幕があった。
現G1支部の裏手にある「赤い港(レッドポート)」に到着した東の海ゴア王国の王ステーリーと、ゴア王国出身のガープのやりとり。
ステリー「早い話こうだガープ!! 貴族のコネクションをよこせ!! 私はゆくゆく天竜人になりたいのだ!!」
ガープ「……あんなゴミクズにか」
ステリー「!!!?」
天竜人=ゴミクズ。
ガープの中ではそういう認識になっているようだ。
まず「海軍」と「天竜人」の関係をおさらいしておこう。
天竜人とは800年前に現在の世界政府を作り上げた20の国の王達の末裔であり、現在の権力の頂点に立つ者達である。
その下に「世界政府」と言う大きな枠組みがあり、その中の組織の1つに「海軍」がある。
「海軍本部」と天竜人の住む「聖地マリージョア」の位置関係からも分かる通り、海軍は立場的に天竜人を守る者達だ。
それを踏まえると、いやそうでなくともガープのあの「ゴミクズ」発言は大問題なのだけど、本人は思ったままを口に出している様子。
さて、そんな思いを抱いているガープが何故いまだに海軍に所属しているのだろうか?
もちろん天竜人の横暴さは皆が知っていて、腹に一物を抱えている者も少なくないだろう。
だがカープの性格を加味して考えると、ゴミクズだと言う天竜人を守る立場の海兵に、今もなお留まり続けている理由がよくわからない。
心情的には、ガープの立ち位置は「天竜人を倒す」という意思表明をしている「革命軍」に近いモノだと思うのだが、いまだに海兵として海軍に所属している。
そしてカープは“Dの一族”でもあり、歴史的な背景を見ても天竜人とは敵対する存在だ。
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[ワンピース 考察] 天竜人をゴミクズと言う“海軍の英雄”ガープの立ち位置の不思議