お声がけいただいたのは、豊洲にある約1000戸の大規模マンションが運営するペットクラブさん。実はこのマンション、「ペット共生マンション」のモデルにもなるとも言えます。それは、マンション管理組合の中でペットクラブが運営されているからなのです。2003年に竣工した当初から全戸ペット飼育可のマンションで、入居当時からペットクラブが設立されました。飼い主はクラブへの参加が義務づけられていて、現在は約130戸のメンバーで構成されています。
このクラブは、ペットを飼っている人だけでなく、飼っていない人も気持ちよく生活できるように管理・監督する組織となっています。ペットを飼っている人はほかの人に迷惑をかけないように、また何かあったときにはペットクラブの連帯責任となっているなど、しっかりと規約でルールが設定されています。クレームがあればクラブとして対応し、改善していきます。最近でも、ベランダでの排泄やブラッシングに対応したり、無駄吠えの改善に寄与したりしたようです。
また、月一回のマンション広報誌にもペットクラブのページがあり、飼っていない人たちにもいろいろな情報を公開してコミュニケーションを図っています。
そして、素晴らしいのは単にルールで縛っているだけではなく、会員がペットと健康で幸せに過ごせるようにという趣旨で定期的に勉強会やイベントを行っている点です。今回の「ペットの終活セミナー」もその一環として開催されましたが、他にもペットの飼育に関する勉強会、狂犬病予防接種の徹底のほか、散歩しながら掃除をする「マナーウォーク」、ペットの写真展、映画の試写会や懇親会など盛りだくさんです。
こうした活動により、飼い主が孤立することなく、困ったときに相談し合えたり、会員同士のコミュニケーションを積極的にすることで連帯感を高めています。
最近、「ペット共生住宅」という言葉を聞くようになりました。ただ、それは設備などハード面に特化したものだったり、単にルールを明文化しただけのものが多く見られます。しかし、本当の意味で共生を実現できるのは、飼い主の知識やモラルを向上させ、助け合えるるコミュニティをつくる、このマンションのような取り組みなのだと考えさせられました。
今回のセミナーは、入居から約15年が経過し、入居時からペットを飼い始めた方々が、そろそろペットの終活が必要な時期になっているということがきっかけとのことでした。副委員長の遠藤さんも、今年16歳で愛犬を亡くされたとのこと。でも、まわりにはたくさんのお友達がいることで、ペットロスが少しは軽くなっているようです。
講師は、「ペット終活のすすめ」の筆者でもあるペットジャーナリストの阪根美果さんです。阪根さんは、愛犬・愛猫との別れを何度も経験しました。そのなかで学んだことがこの終活の源になっています。
セミナーは、ペトハピで連載した「ペット終活のすすめ」全8回分を1冊にまとめた冊子をテキストに使いました。さらに「ペトハピノート」(一般公開しているものは自由にお使いになれます)を実際に使った情報管理術もレクチャーされました。
まずは、セミナーに参加した皆さんが飼われているペットについて聞きました。割合は7:3で犬のほうが多く、小型犬中心で、なかには人気犬種ランキングに入らないような珍しい犬種もいました。年齢も、1年未満のパピーから20歳のご長寿まで幅広く生活しているようです。
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約90分のセミナーで、ペトハピの考える理想的な「ペットの終活」を説明してきました。ペトハピの終活は、一般的な終活とは異なり「死」ではなく「生」がテーマです。限りある命を意識することで、あなたとペットとの毎日がより満ち足りたものへと変わっていくのです。また、日頃から準備することで、万が一のときに慌てることがありません。それは、飼い主だけでなくペットにとっても同様なのです。万が一はペットだけでなく、飼い主にもあります。そんな時に、「ライフノート」で情報が整理できれていれば、引き継ぎも安心です。だからこそ、ペトハピの終活は流行ではなく飼い主としての責任=愛情のカタチと考えているのです。
昨今、「ペットの終活」についての話題が増えてきました。同時にたくさんの関連商品やサービスが販売されるようになっています。しかし、それは飼い主とペットにとって最善の「終活」なのでしょうか。ペトハピでは、理想的な「ペットの終活」を目指して、自分でできる「ペットの終活」を提案しています。今回のような講演・セミナーをお受けしています。ご興味のある方は、ペトハピセミナー窓口までご連絡ください。
元の投稿: 犬や猫とハッピーに暮らすための情報と最新ペットニュース - ペトハピ [Pet×Happy]
これこそ「ペット共生マンション」のモデル!開催されたペットの終活セミナーを取材