今なお世界中に愛されている名車
今上天皇のご退位により平成の時代が終わりを告げ、新たなる元号・令和が始まった。さまざまなことが起きた平成の30年の始まりとなった平成元年、1989年はのちに「ビンテージイヤー」といわれるほど、日本の自動車メーカーから名車が数多く誕生した1年だった。
今回はその中からスポーツカーの1台、日産 スカイラインGT-R(BNR32型)を、現在のモデルと比較しながら紹介したい。
前回ご紹介したユーノス・ロードスターが“ハイテク化に高性能化という自然淘汰に抗って復活した絶滅危惧種”だったのに対し、BNR32型スカイラインGT-Rは対照的に、正しくその時代環境に乗って生まれたモデルといえるだろう。