実用化にこぎつけたマツダの熱き思い
日本にはたくさんの名エンジンがたくさんある。日産だとR32〜34型スカイラインGT-Rに搭載されたRB26型エンジンの存在が大きく、トヨタだとマークIIや70スープラなどドリフト好きに名機といわれた1J型や2J型といったエンジンを抜きにしては語れない。今回は世界で唯一量産化に成功した、マツダが採用した「ロータリーエンジン」について解説しよう。
クランク機構を使って直線運動によって生まれた動力を回転運動に変えるレシプロエンジンに対し、ローターの回転運動だけでパワーを生み出すのがロータリーエンジン。ドイツのフェリクス・ヴァンケルが発明し、1950年代にNSU社とWankel社との共同研究により開発にこぎつけた。