かつてはヨンクに必須と言われていたディーゼルエンジン。そのアドバンテージは経済性と極太なトルクにあり、重量のあるヨンクとの相性はとても良かった。しかし、排出ガス規制が厳しくなったことで、生き残ることが難しくなり、いつしか日本のマーケットからディーゼルエンジンは消え去ってしまった。メルセデス・ベンツや三菱自動車が再普及を試みるも、以前のような広がりは見せず、ほかのメーカーもそれを眺めるに留まっていた。そこには、単純に排出ガス基準をクリアできないというよりは、高圧燃料噴射システムと排出ガスの後処理装置などによるコスト高、また、ディーゼルエンジンに対するイメージなど、様々な要因があった。
現在、日本で販売されているディーゼルエンジンを搭載したモデルは、いずれも、ポスト新長期規制(平成22年排出ガス規制)をクリア。そのフィーリングは、かつてのディーゼルエンジンのような重たさはなく、ガソリンエンジンかのように高回転まで軽快に回り、それでいながら、低回転から極太トルクを発生。まさに、扱いやすさと愉しさに溢れている。