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ひとりのランクルマニアから一大メーカーに成長【ICON(アイコン)】

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ランクル、FJ40系

ランクル、FJ40系

ランクルを超越 したFJ40系。

FJ40系ランドクルーザーが新車で買えるとしたら……そんな夢のようなハナシが現実にある。ホンモノを凌駕した超々ハイスペックなオールアルミのノスタルジー。熱烈なランクルマニアが放つ異次元のFJ40系、4バリエーションを紹介しよう。

 

アメリカ生まれのワイルドハート。

V8エンジン搭載 オールニュー・ランクル

世界中のセレブリティから熱い視線を浴びるFJ40系がある。パッと見は現代風にアレンジしたライト感覚なカスタムカーの印象だが、価格は優に2千万円を超えるそのクルマは、決して一般の自動車雑誌に広告を載せることはない。姿を見られるのは豪邸や億単位のボート、そして超高級車のみを扱う米国誌、デュポン・レジストリーやRMマガジンくらいなものなのだ。そしてアメリカはもとより、ロシア、スイス、ドバイなど世界各国から注文が殺到し、向こう数年待ちのバックオーダーを抱える人気ぶりである。

ロサンゼルスに本拠地を置くICON(アイコン)社。そのファクトリーで製作されるFJ40系に、「中古車」という言葉はそぐわない。ベースこそ1960年から’84年に生産されたトヨタ・ランドクルーザーであり、シャシーナンバーのみオリジナルを保っているが、車体の全てにアイコンの手が加えられているからだ。

ボディは分厚いアルミ板をハンマーで叩き、引っ張り、切り貼りし、職人が新車同様のフォルムを再現するワンオフ物だ。さらに内側を鋼鉄で補強して「戦車並み」と自負する強固なシェルをオール・ハンドメイドで構築するのである。フレームは、レースカーやドラッグマシンのシャシー製作でもお馴染みの、かのアートモリソンとアイコンが共同開発したもので、完全なオリジナル。約0.5ミリもある肉厚の2×4インチ角柱をベースに、オフロードレースにも対応する強度としなやかさを両立させている。そして専用設計された前後のサスペンションには、やはりレーシングスペックを誇るロングストロークのコイルオーバーを標準装備する。

ボンネットの下に収まるエンジンはオプションで2種類。6.2ℓの排気量から430馬力の出力と450ft-lbの最大トルクを発揮するGM製V8か、161馬力、267ft-lbのカミンズ製2.8ℓ・直4ディーゼル。トランスミッションは4速ATと5速MTから選べる。エアコン、オーディオシステムなどの快適装備も充実だ。

このクルマをひと言で表すなら、ストリートをスポーツカー並みのスピードで疾走し、ラグジュアリーカーに引けを取らないステイタスと快適性をドライバーにもたらし、競技車両に追従するオフロード走破性を兼ね揃えた99.9%新車のFJ40系ランドクルーザー。エンスージャストが理想を突き詰めて辿り着いた、究極のノスタルジック・アメリカンである。

 

走りも佇まいも、全てが上質の極み

6.2ℓ・V8エンジン最高出力430馬力

GM製4L65E 4速オートマチック

4輪コイルオーバーサスペンション

リア4リンクシステム

FOXショック・DYNATRACアクスル

アルミ製ハンドメイドボディ

LEDライティングシステム

 

FJ40

FJ40

全長4013mm、ホイールベース2362mmのショートボディで、クラシカルなFJの雰囲気を最も楽しむことが出来るベースモデル。オリジナルのFJ40のホイールベースが2285mmに対して若干長いのは、ヘビーデューティ化したシャシーやV8エンジンの重量など、トータルバランスを考慮してはじき出した結果である。リアシートは左右向かい合いの跳ね上げ式か(写真のモデル)、正面を向いた2人用からチョイス可能。

 

FJ43

FJ43

全長4483mm、ホイールベース2921mmの2ドア・ミディアムボディ。乗車定員は4人で、後部に若干のカーゴスペースを有しており、ラインナップ中で一番使い勝手のいいサイズかも知れない。ランドクルーザーFJ43より約50mmほどホイールベースを伸ばし、その代わりにオーバーハングを短くしてアプローチアングルを増大、あらゆる条件下で高い走行性能を発揮する。シートを外せばスポーツピックアップとしても使える。

 

FJ44

FJ44

全長5207mm、ホイールベースを幅にエクステンドしたヘビーデューティな4ドアモデル。シートは4座のバケットタイプを標準装備。オプションでサードシートの設置が可能で、最大6名の乗車定員を確保する。専用設計のソフトトップは4ドアを残して後方を取り外せ、上記2台のような開放的なスタイルも楽しめる。全てにおいてゆとりに満ちあふれており、ファミリーカーとして選ぶならこのモデルではないだろうか。

 

FJ45

FJ45

全長5029mm、FJ43と同サイズのホイールベースだが、ショートキャビンにベッドを架装した完全なるピックアップトラックである。他のモデル同様にハードトップは持たず、ソフトトップを外すとロールケージを組んだオープンボディになる。またオプションでベッドにロールケージを組み、左右にFJ45専用の跳ね上げ式シートをセットすれば6人まで乗車できるが、日本の法規では許されない。レジャーで最高のツールとなりうる1台。

 

標準搭載されるエンジンは430hp@5300rpm、450ft-lb@4200rpmの出力とトルクを発生するGM製V型8気筒6.2ℓユニット。トランスミッションはヘビーデューティな使用に対応するようGM製4L65E(4速AT)を組み合わせている。専用設計のロングトラベルサスペンションにいはFOXレーシング製リザーバータンク付き2.5インチコイルオーバーをセット。前後のアクスルは競技車両御用達のDYNATRACがおごられている。ライト類は全てLED化。エアコンやオーディオ、メーター類のコンポーネンツも最新式。









 

そこは工場であり、工房。熟練工によるゼロからのハンドメイド。

ひとりのランクルマニアから一大メーカーに成長

ICON(アイコン)は、TLCという会社が立ち上げたひとつのブランドである。代表はジェイソン・ワード氏。そしてTLCとはトヨタ・ランドクルーザーの頭文字から取られている。

TLCの創立は1996年のことだ。古くから部類のランクルマニアとして知られていた氏は、趣味で中古のランクルをレストアし、自分流にモディファイを加えてはカーショーなどに乗り付けていた。それが人々の目を引き、次第に製作依頼が殺到、LA郊外に小さなショップをオープンしたのが始まりである。するとたちまちジェイソン氏とTLCの存在が全米のエンスージャストに知られるようになった。とにかくTLCがレストアしたクルマは細部の作りこみが丁寧でトラブルが少なく、モディファイのセンスもバツグンだったのである。果たして、氏はトヨタUSAのコンサルティングをも引き受けるほど信頼性を高めていったのだ。’06年に発売したFJクルーザーの開発プロジェクトにはメインアドバイザーとして氏の名前が刻まれている。

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そんなTLC をさらにメジャーな存在に押し上げたのが、今回紹介しているFJ40シリーズである。日々レストアやチューニングを繰り返す中で、沸々とわき上がるひとりのランクル・エンスージャストとしての理想形。旧き良きスタイルのクルマを、現代のマシンにも負けないポテンシャルで速く、そして快適に走らせたいという、きっと旧車乗りなら誰もが憧れる夢を自分の手で創りたくなったのだった。そこで立ち上げたのがICON(アイコン)ブランド。トヨタUSAからお墨付きをもらい、FJ40系を新車として現代に蘇らせるプロジェクトをスタートした。

ドライブトレインは最新のGM製。シャシーは全米ナンバーワンのカスタムフレームメーカー、アートモリソンとの共同開発。すでにこれだけで競技車両として最上級のポテンシャルを示している。その上に載せられるのが、厚さ8ミリの5052H32アルミで形作ったボディだ。熟練工によるオール・ハンドメイド。完成車は驚くほどハイクオリティだった。

評判が評判を呼び、ICON製FJ40系は常にバックオーダーを抱える人気車種となった。ファクトリーはたちまち手狭となり、20基のリフトが必要になった。気付けばご覧のような、まるで自動車工場の様相である。しかしやることは変わらずコツコツと手作業。1台の製作に数ヶ月以上を要し、数年先まで予約でいっぱいだ。

ロサンゼルス郊外に広大なファクトリーを構えるICON4×4。ここではFJシリーズの他にICONブロンコなども生産されている。またTLC部門は今も残っていて、旧いランクルのレストアや整備も継続されている。

 

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ICON

9601 Lurline Avenue

Chatsworth CA USA 91311

Web : www.icon4x4.com

Phone : 818-280-3333

Fax : 818-280-3334

Email : jw@icon4x4.com

Special Thanks / ICON 4×4 www.icon4x4.com

Text / Takenao Hayashi 林 剛直 ( So-Kal International )

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