金がなかった故の苦心メニューも多数
クルマのチューニングが今のように一般的じゃなく、アウトローな雰囲気すら漂っていた1990年代。当時の走り屋には『お約束』だったカスタムやグッズを、昔を懐かしみつつ紹介したい。流行は繰り返すというけれど、コレらも再び日の目を見る未来がやって来るかもしれない。
1990年代の走り屋カルチャーを体験した人で、大多数が思い出すであろう「パーソナル無線」。本来は車内に無線機の本体を取り付けて、仲間どうしの連絡などに使うものだけど、ルーフにアンテナだけを載せたクルマが大量にいた。 その理由としてはアンテナだけならば先輩や仲間から安く、場合によってはタダでもらえたこと、そして無線を使うには免許が必要だったことが挙げられる。もっとも無免許で使っている人も少なからず存在しており、峠などにパトカーがやって来たときの連絡や、どの道路で検問をやっているなんて情報のやり取りにも使われた。余談だが現在、パーソナル無線は法令から規定が削除され、新規開設や免許の再交付ができなくなっている。