煮詰められたら名車入り間違いなし
重心がクルマの中心に集まっている「ミッドシップ」は、運動性能を考えたら一番有利なレイアウト。しかし、単にミッドシップであれば無条件で走りがいいわけでもなく、これまでの国産ミッドシップは、その強みを活かしきれてこなかった。
なぜ、せっかくのミッドシップレイアウトを採用したのに、国産車には名車と呼べるモデルが少ないのか。その理由を前回取り上げることができなかった車種を語りつつ、探っていくことにしよう。
トヨタ・MR2(SW20)
トヨタ「MR2」は、1989年に2代目(SW20)にフルモデルチェンジ。同じ1989年の同級生といえば、日産スカイラインGT-R(R32)やユーノス・ロードスター(NA6)、そして初代トヨタ セルシオで日本車の歴史に残る豊作の年だ。