個性を際立たせたメーカーのカスタムカー
国産自動車メーカーが自ら製造販売していたカスタムカー。前回は海外メーカーとの協業で生まれたクルマをご紹介した。後編では、国産自動車メーカーが系列会社や架装メーカーにカスタマイズを依頼して誕生した、オープンカーやスポーツカー、レトロ調に装われたメーカー純正カスタムカーなどを集めてみた。
手間をかけて作られたオープンモデルたち
国産車にもオープンカーは数知れず存在するものの、基本的にはバリエーションに含まないこともあり、オープン化を別会社に依頼することが多いため、いわばメーカー純正のカスタムカーである。
日産のスペシャリティカー・シルビアには、5代目・S13型と7代目・S15型にオープンボディのカスタムモデルが用意されたが、この製造を手がけたのは、日産車のカスタマイズを担当するオーテックジャパンだった。S13型は布製ルーフの「コンバーチブル」、S15型では電動格納可能な鋼製ルーフを持つ “クーペカブリオレ” の「ヴァリエッタ」が作られ、販売が行われた。