マツダのレース活動を支えた「マツダスピード」発展史
日本のメーカーとして初めてル・マン24時間レースを制したマツダですが、その活動を担ったのはディーラーのスポーツコーナーから誕生し、発展していったマツダスピードでした。すでに解散し、またマツダのハイパフォーマンスモデルのブランドとしても姿を消してしまったマツダスピードの歴史を振り返ってみましょう。
はじまりはディーラーのスポーツコーナー
マツダのモータースポーツ実戦部隊として、またル・マン24時間レースなどでのワークス活動を展開したレーススペシャリストとして知られたマツダスピードですが、その前身である「マツダオート東京」のスポーツコーナーが誕生したのは1968年のことでした。当初はマツダ(当時は東洋工業)で開発した、ファミリア・ロータリークーペ用のスポーツキットを販売装着することが主な業務で、結果的にレースに対してはツーリングカーを手掛ける程度でした。