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ヒトと犬の歯周病と「キーストーン病原体」のカンケイ(後編)

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前編では、歯周病の原因が「キーストーン病原体」によるもので、その代表となるのがヒト場合はジンジバリス菌であることを説明しました。後編では、さらに詳しくキーストーン病原体について学び、犬の場合の「グラエ菌」、歯周病の予防について考えたいと思います。

ひとりでは何もできないけど、ほかの細菌を病態に巻き込んで自分に有利な形へバランスを崩すのが「キーストーン病原体」で、まさにジンジバリスは歯周病のキーストーン病原体です。ひとりでは何もできないけど隙を見せれば牙を剥くジンジバリス菌がどういう戦略で歯周病を引き起こすのでしょうか。じつはジンジバリス菌はなんと警察(免疫)が取り締まり活動をできなくする必殺技を持っているんです。

①ジンジバリス菌が暴動を起こし、歯周組織が痛めつけられる
②パトカー(白血球)がサイトカインと呼ばれる警報を鳴らし「敵が侵入したぞ」と知らせる
③サイトカインによってパトカー(白血球)が集まって来る
④ジンジバリス菌がパトカー(白血球)に捕獲されてないように、警察官(補体)を殺して逃げる
⑤さらに凶悪な仲間たち(歯周病菌)を扇動する
⑥警察による規制が突破され、仲間たち(歯周病菌)は好き勝手に暴動を起こす

このように、ジンジバリス菌は仲間の歯周病菌たちが白血球に食べられないように逃がしつつ、タッグを組み警察(免疫)との熾烈な戦いを続ける。その結果、歯茎を溶かし歯周組織を食べまくるという凶悪な破壊工作員のジンジバリス菌は、さらにご馳走を求めて縄張りを広げていくのです。

腸内細菌が乱れると、多くの全身の病気に影響していることがわかっています。一方で、歯周病はこれまでに、口腔内の極悪バイキンである「Red Complex」によって引き起こされると考えられてきましたが、近年では、歯周病は口腔細菌の乱れによって引き起こされる可能性が指摘されています。

さらに、歯周病と関連する口腔細菌を多量に継続的にゴックンしていると腸内細菌が乱れ、さまざまな病気になりやすくなるのです。実際に、ジンジバリス菌をマウスに飲ませると腸内フローラが変化して病気になると報告されています。

ヒトだけでなく、4歳以上の犬の85%が歯周病になるといわれています。犬の歯周病もヒトと同じように口のなかの細菌が犯人で、ヒトではジンジバリス菌が主犯格でしたが、犬ではグラエ菌が主犯格です。犬の歯周病もヒトと同じように全身の組織や心臓に腎臓、肝臓などに影響を与える可能性があることが報告されるなど、同様に注意が必要なんです。

では、具体的にどうしたらいいか? その答えはズバリ「口腔内細菌の数を減らす」です。そうすれば、多少極悪の歯周病菌がいても扇動される菌が減れば脅威にもならない。暴走族も一般道に1台や2台であれば大きな問題になりませんが、300台の暴走族が幹線道路を封鎖すると非常に厄介なのと同じです。

腸内細菌の改善には、主にビフィズス菌や乳酸菌などの有用菌をどのように増やすかが中心であるのに対し、歯周病の改善には口腔内細菌全体の病原性菌をいかに増やさないかを中心として考える必要があります。ヒト医療では「糖アルコール(キシリトールなど)」が虫歯菌(ミュータンス菌)、歯周病菌(ジンジバリス菌)などの増殖を抑え、虫歯や歯周病に予防的効果があることがわかっています。犬においては、キシリトールは低血糖と急性肝不全を起こすことが報告されているので、安全性が確認されている「エリスリトール」が犬の歯周病の予防には効果が期待できそうです。

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ヒトと犬の歯周病と「キーストーン病原体」のカンケイ(後編)

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