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感染症の病原体と”同罪”判定され、とばっちりを食らう腸内細菌

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2008年にPLoS Biologyに掲載された米スタンフォード大学のDavid Relman博士らによる「The pervasive effects of an antibiotic on the human gut microbiota, as revealed by deep 16S rRNA sequencing(16S rRNA遺伝子解析によって明らかになったヒトの腸内細菌叢に抗生物質が及ぼす広範な影響)」という論文によると、抗生物質(シプロフロキサシン)を飲むと、腸内細菌の1/3が死んで、腸内細菌の多様性(diversity)と均一性が低下したとのこと。

さらに、抗生物質治療が終わったあと、そのダメージは治療前のレベルに戻るまで4週間も必要でしたが、菌の種類によっては6カ月を過ぎても回復しなかったと報告されました。

2021年にNatureに掲載された「Unravelling the collateral damage of antibiotics on gut bacteria(抗生物質が腸内細菌に及ぼす副次損傷の解明)」というドイツの研究チームによる論文では、144種類の抗生物質によるヒトの腸内細菌に対する影響を分析しました。

その結果、ある種の抗生剤(テトラサイクリン系とマクロライド系)は腸内細菌の約50%を減らすことがわかりました。

このように、抗生物質は有益な細菌の増殖を止めるだけでなく、死滅させることも明らかになっています。抗生物質は病原体の増殖を抑え感染症の治療に役立つヒーローではありますが、一方で腸内に住む細菌ももれなくターゲットになることを意識する必要があるのです。

動物医療においても、感染症の治療にこれらの抗生物質が必要になるケースもあります。従ってプロバイオティクスやプレバイオティクスを併用するなど、デメリットがメリットを上回らないよう配慮するとよいでしょう。

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