オットマン付きのパワーシート仕様、
利便性とプレミアムな空間を両立する
2015年にフルモデルチェンジしたメルセデスベンツVクラス(以下:Vクラス)。
フロントグリルと一体型となったフロントマスクや、長距離ドライブでも高い快適性なシート、さらには自動でアクセルとブレーキを操作する「ディストロニック・プラス」や「COMANDシステム」などの最新装備を導入するなど、かつての商用車なイメージを払拭。ラグジュアリーなミニバンへと進化を遂げた。
今回のオートサロン2018の会場では、2台のVクラスを展示。ともに左右のスライドドアが開かれており、内装をじっくりとチェックすることができた。
Vクラスといえば、脱着式となる2列目/3列目のシートは国産ミニバンにはない大きな武器。
シートの反転、折りたたんでテーブルとしても使用できるなど、乗車人数や荷物の量に合わせて多彩なシチュエーションに合わせてアレンジすることができる。そんな利便性を「V220d Sports」でアピールしていた。
その隣に置かれていたのが「V220d Sports long」をベースとした参考展示車両。
標準ボディよりストレッチした車内には、オットマンを装えた専用セカンドシートがセット。プレミアムな室内空間となり、リアシートの快適性をさらに強調したものだった。
標準では手動タイプとなるが、こちらはメモリー付きのパワーシート。
さらにシートベンチレーションとシートヒーターを装備するなど、ラグジュアリー感を高めた内容はロンググライブで大きな武器となりそうだ。
こちらの参考出品仕様は、本国ドイツではすでに販売されているが、日本への導入も決定しているようだ。その時期は不明とはいえ、さほど遠くないうちに販売予定とのこと。
これまで、後席での快適性は決して上質とはいえなかったVクラス。上質な空間を手に入れたことで、先日にマイナーチェンジされたアルファード&ヴェルファイアにとって大きなライバルとなりそうだ。