アメリカ人が日本流VIPカーを作ったら…?
北の大地で異彩を放つ渾身の1台
マッスルカーを専門に取り扱う北海道の「マッスルトリップ」。ちなみにマッスルカーとは、主にダッチ・チャージャーやプリムス・ロードランナーなど、2ドア仕様かつ大排気量のアメ車のこと。
マッスル系界隈で名を馳せる同店の手掛けた初の国産VIPカー、そのクルマがトヨタ・クラウンである。
“アメリカ人が間違った感覚でVIPカーを作ったら”をコンセプトに、芸者をイメージして大胆かつ緻密な計算のもとドレスアップ。外装は純白の白無垢に見立て、清楚な装いを表現。ヘッドライトはあえて純正をキープしたり、マフラーは潔くスムージングするなど、気品のあるお嫁さんを巧妙に擬人化させる。
それだけでは物足りないと、芸者をイメージしたプレート加工を助手席のフロント側にのみ施し、ホイールには最大限のアイキャッチをプラス。また、ルーフには「マッスルトリップ」が得意とするアメ車仕込みのバイナルトップで、レザーを貼ってサプライズを演出した。
さらに、ピラーにはフロントグリル用の王冠を流用するなど、見た目はシンプルだがじつに芸がこまかい。