ハイパワー車では冷却性能を確保する
スポーツカーでは、ボンネット(フロントフード、エンジンフ―ド)に穴(ダクト)が設けられている印象が強い。現行モデルでいえば、スバルWRX STIは大きなインテークが設けられているのがアイコンとなっているし、フロントにはラジエターとモーターしか積んでいないホンダNSXには左右に大きなダクトがある。同じくホンダのシビックTYPE Rにはボンネット後方にインテークが配置されていたり、日本を代表するスポーツカーである日産GT-Rにも2つのインテークダクトを確認することができる。
当然ながらこうしたダクトはダミーではなく、しっかりとした役割がある。そのほとんどは冷却のために空気を取り込むことが目的で、とくにWRXの大きなインテークダクトはインタークーラーを冷やすことでエンジンパワーを引き出すのに欠かせない。シビックTYPE RやGT-Rはエンジンルームやタービン周辺部を冷やすことが狙いといえる。NSXのそれはフロントベイの熱気を抜くためのものとなっている。