旧車は「最新」「高性能」なモノがベストとは限らない
クルマにしてもパーツにしても、基本的には「最新のものが最高の性能」と言える。とくにクルマは技術進化の度合いが激しいので尚更だが、なんでもかんでも新しいものが良いとは限らないこともある。
たとえば旧車では、最新のパーツや部品が悪さをすることもあるので注意が必要だ。宣伝文句や製品の詳細を見ると、装着したくなる気持ちも分からないでもないが、結局は不調の原因になったり、最悪の場合はクルマの寿命を縮めたりするので、よく考えてから使うようにしたい。今回は、旧車では避けたいものをまとめてみた。
【100%化学合成オイル】
これは知っている方も多いと思うが、旧車が現役だった時代は鉱物油が主流。一方、現在は化学合成油が多い。けれど「旧車は化学合成油の使用を避けたほうが良い」と言われることが多い。なぜなら化学合成油はゴムのオイルシールにダメージを与える可能性があるから。シール適合性(シール攻撃性)と呼ばれるもので、ベースオイルによって縮んだり(PAO)、ふかふかになって膨らんだり(エステル)してしまう。そうなると、もちろんオイルが漏れる原因になる。