乗っていたクルマの種類で異性にモテた(?)「バブル」という時代
今では伝説として語り継がれるバブル景気。それは1986年から1991年に至る5年間に日本を巻き込んだ、まさに泡のような好景気。六本木はディスコで賑わい、アッシー君(足代わりに使われる男)、メッシー君(御馳走してくれる男)といった、それこそ流行語大賞にもなりそうな、ボディコン女性の“しもべ”のような男たちも出現。
深夜、満員御礼のディスコのVIPルームから出てきた男女は、たとえば六本木通りのごとう花屋あたりの前で、つかまらないタクシーを拾うために、1万円札をかざして手をあげていた……なんという逸話もあるほどだった。
バブルに沸いた男たちのファッションは、DCブランド、ジョルジオ・アルマーニ。女性はアライアに代表されるボディコンシャスな、体形をなぞるようなウエアに大金をはたき、夜な夜な、六本木などに繰り出したのだった。