第1049話“目指すべき世界”の中で、カイドウに「お前が一体どんな世界を作れる!!?」と問われたルフィはこう答えた。
「ダチが腹いっぱい飯を食える世界」
これはワノ国編の序盤で出会ったお玉との約束に由来するもの。
「おれ達がこの国出る頃には!お前が毎日腹いっぱいメシ食える国にしてやる」
偶然にも亡き兄エースと同じ約束をしているのもめちゃくちゃアツいポイントなんだけど、ルフィの考える「ダチが腹いっぱい飯を食える世界」に、アンパンマンの作者やなせたかし先生の言葉を思い出した。
ぼくは先の戦争に兵隊として参加していて「これは正義の戦いだ」と言って送り出されたんですが、敗戦を迎えると一転、今度はぼくらが悪者になってしまったんですね。
その時に「国が唱える正義っていうのは、信じがたい」と感じさせられて。
ケンカに勝った方が正義だから、どちらが本当に正しいのかは判断できない。
そこで、揺るぎのない正義があるならどんなものだろうと考えたら「飢えている人を助ける」ことなんじゃないかと思い至ったんです。
戦争中、何が一番辛かったかと言えば食べるものがないことだったし、飢えた人を助けるのが正しいのはどこでも逆転しない。
(尾田栄一郎画集 COLOR WARK 4 の対談より)
今のワンピースの世界では海軍(世界政府)が「絶対的正義」を掲げ、海賊を「悪」としているけど、これは時代や立場が変われば容易に逆転するものだ、と。
これについては作中でドフラミンゴも言っていたよね。
「そんなものはいくらでも塗り替えられてきた…!!」
「勝者だけが正義だ!!!!」
元の投稿: ワンピース.Log 考察/伏線/謎/予想/感想/まとめ
ルフィの望む世界は、尾田先生の考える「正義」=アンパンマン大好きに由来する