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「レビン」と「トレノ」の違いを詳細解説! トヨタ初のオバフェンを装着したTE27とはどんなクルマだったのか【国産名車グラフィティ】

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名機1.6L直4DOHCエンジン「2T-G」を搭載 

セリカやカリーナといった上位モデルが採用する名機2T-G型1.6Lをコンパクトなボディに搭載。締め上げられたサスペンション、パワフルなエンジンによる走りは、まさにスパルタンだ。硬派なスポーツモデルは、レビンとトレノという兄弟車それぞれで個性を放っていたのである。

上位モデルの心臓を譲り受けたライトウエイトスポーツ兄弟

軽量コンパクトなボディに、パワフルな大排気量エンジンを搭載し、バカっ速い走りのクルマに仕立てる。これは昔からライトウエイトスポーツを誕生させる常套手段だった。その代表といえば、レースでも活躍したコルティナ・ロータスだ。日本車のなかで探すと、誰もが認めるのは2代目のカローラとスプリンターから生まれたレビンとトレノだろう。

1966(昭和41)年10月、サニーより半年遅れて登場した初代カローラは、瞬く間にベストセラーカーの座を手中に収めた。1968年春にクーペボディのカローラ スプリンターを加えてからは販売に弾みがつき、1970年3月には発売から3年5カ月にして100万台目をラインオフしている。もちろん、日本車としてはミリオンセラーの最短記録だ。

記録を更新し続けたカローラは、1970年5月に初めてのモデルチェンジを敢行。ボディはひとまわり大きくなり、ホイールベースも50mm延ばしたため押し出しは強くなる。販売の主力となっている2ドアと4ドアのセダンのほか、スタイリッシュな2ドアクーペも誕生した。カローラスプリンターはよりスポーティな方向に振られ、走りのよさをアピールする。9月に追加した1400シリーズは、新設計のT型直列4気筒OHVが軽やかに回るので気持ちよさが際立った。

1971年4月、カローラとカローラスプリンターにスポーティ色を強めた1400SRを設定する。インテリアを黒一色とし、SUタイプのツインキャブレターで武装したT型OHVエンジンには、クラス初の5速MTを組み合わせた。また、サスペンションもハードに引き締めている。

そして8月には初のマイナーチェンジを実施した。このタイミングでスプリンターは、カローラのネーミングを外して独立。トヨタオート店の専売モデルとなり、クーペに加えてセダンシリーズが誕生する。

トヨタは1970年秋にセリカ1600GTとカリーナ1600GTに、1588ccの2T-G型直列4気筒DOHCを搭載し送り出した。この高性能パワーユニットを軽量コンパクトなカローラとスプリンターに移植すれば、驚くほど刺激的なスパルタンモデルが誕生する。そう、カローラレビンとスプリンタートレノを生み出すお膳立ては整った。

1972年3月にベールを脱いだのは、カローラとスプリンターのクーペをベースに、パワフルなエンジンを積んだ硬派モデル。型式は「TE27」。カローラはレビン、兄弟車のスプリンターはトレノというネーミングが与えられた。速く走るためにDOHCエンジンが搭載され、サスペンションもハードに締め上げられている。また、エクステリアとインテリアにも手を加え、走りの機能を重視した精悍なデザインとしている。

前後の意匠違いのみならず全長も車重も異なる兄弟車

カローラレビンとスプリンタートレノは、意識してデザインを変えている。

デビュー当初のレビンは、水平基調のフロントマスクが特徴だ。長方形で囲んだメッキグリルのなかは縦ストライプの櫛形デザインで、縁取りした丸型2灯式ヘッドライトの外側に付くウインカーランプは縦型配置だった。リアコンビネーションランプは横長のスマートなものが付く。一方、トレノは六角形モチーフのグリルを十字に切り、縦スリットを入れている。リアはブロック型のランプを2つ並べたデザインだった。

母体のカローラとスプリンターは登場から5カ月後にマイナーチェンジを実施した。レビンとトレノもフェイスリフトを受け、化粧直しを行っている。

レビンはヘッドライトの外側にスリットを刻み、逆台形の枠に格子のグリルとした。カローラのエンブレムも中央に移され、デザインも変えられている。横長のリアコンビネーションランプは、内側のバックランプにメッキの縁取りを加えた。ウインカーランプは視認性を高めるために外側へと移されている。

トレノは、台形のハニカムグリルを採用し、ライトまわりの縁取りも変更。リアコンビネーションランプも外側が上下分割タイプとなり、下段がウインカーとなる。レビンとトレノはフロントマスクやリアコンビネーションランプなどが異なるだけでなく、ボンネットとフロントフェンダーも別物だ。ボンネット後ろの外気導入用エアダクト裏のスリットもレビンは縦線、トレノは横線と差別化している。

全長はレビンが3955mm、トレノは15mm長い3970mmだ。車両重量も微妙に異なり、レビンは855kgだが、トレノはこれより10kg重い865kg。レビンのボディカラーは、新たにモンテローザオレンジと濃いグリーンのインデアナポリスオリーブを設定した。トレノは、ヘイトアッシュベリーオレンジとデイトナオリーブの2色だ。

最後のバリエーション追加は1973年4月。2T-B型直列4気筒OHVエンジンにSUツインキャブのレビンJとトレノJを設定。「J」はジュニアの略だが、オーバーフェンダーは受け継いだ。

このときからオーバーフェンダーはスチール製になり、わずかだがデザインも変わった。排ガス規制が迫ってくる時代に「ニーナナ」の愛称で親しまれたレビンとトレノは、パンチの効いた痛快な走りを楽しませてくれたのである。また、ラリーやレースなどのモータースポーツでも大暴れした。チューナーたちからも持てはやされ、オーバーサイズのピストンなどが登場する。

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