やんちゃプレス

旧車會・改造車、カスタムカー、VIPカー・ギャル系・オラオラ系・漫画や音楽など幅広い情報を収集、掲載するWebメディア

ペット

理想の中古戸建物件を求め、終わりなき悪戦苦闘の日々……

投稿日:

前回までは、愛犬・愛猫との理想の暮らしを求めて移住するに至った経緯をご紹介しました。そして、物件の条件もまとまり、いよいよ本格的に移住のための物件を探し始めました。

しかし、そう簡単には話は進まずに「これ!」と思う物件がなかなか見つかりません。滋賀県をベースに「田舎暮らし物件」「1,000万円以下の物件」「格安中古戸建」などネット検索をするのですが、なかなかめぼしい物件がないのです。

千葉県に住んでいるので気軽に見に行くわけにもいかないので、情報を見つけた時に「おっ!」と気持ちが高ぶる物件でないと動けません。そんな思いを持ちながら物件を探すこと1年。やっと足を運びたいと思う物件が出てきました。

物件その1

それは滋賀県彦根市の足軽屋敷でした。足軽屋敷は、彦根城と城下町を守るために、外堀の外側に足軽たちがまとまって住む「足軽組屋敷」と呼ばれるものです。

門を構えた庭付き一戸建てで、小さいながらも武家屋敷のスタイル。庭にはマツやシュロが多く植えられていたといいます。このような屋敷が道幅1間半の道幅の地域に集中し、「どんつき」「くいちがい」の多い迷路のような町なのです。

物件は地元の情報サイトに載っていて、賃貸での募集でしたが条件が合えば購入も可能なものでした。外観の雰囲気もよく、内装も綺麗にリフォームされていたので、すぐにでも住める物件だと気に入っていたのです。

しかし、実際に見に行くと、建物が密集していてとても窮屈な感じでした。また、駐車場がなく、前述した「どんつき」。引っ越しのクルマは入れないと思いました。普段の生活でも、荷物をおろすためにクルマで家の前まで来たら、他人の土地に侵入する以外はUターンする場所がなくバックで50mくらいクルマを走らせる必要がありました。

愛犬や愛猫を乗せてクルマで出かけることも多いので、それを毎回行うのはとてもストレスになります。Uターンができる他人の土地に、家が建つ可能性もあります。これは非常に不便だと思いました。

物件自体は気に入っていて、購入価格もギリギリ予算内でしたが、クルマを使うことが日常的な私には、この不便さを妥協するわけにはいかない。考えた末に別の物件を探すことにしました。

物件その2

足柄屋敷のオーナーさんが別の物件を紹介してくれました。滋賀県蒲生郡の築100年を超す古民家です。情報サイトに掲載されていたので、まずその物件の詳細をネットでチェックしてみました。

外観はキレイに塗装されていて、古民家らしい重厚感がありました。内装も部分的にリフォームされていて、大きな柱も天井に走っている。これはなかなか優良物件かもしれないと思い、販売を担当している不動産会社にこの物件を見たいと連絡し、数日後に見に行くことにしました。

しかし、実際に行ってみると、屋根が崩れている部分があったり、家の重要な柱がシロアリの被害にあっていたり、雨漏りをしている箇所があったりと、ネットの情報にはなかったことが次々に発覚。購入後に大がかりな修理をしなければならない箇所が多々ありました。

DIY初心者の私では直せそうにありません。そうなると相当な費用がかかります。物件を安く購入しても、リフォームで費用がかかっては意味がありません。「これは無理だ」と別の物件を探すことにしました。

物件その3

足柄屋敷のオーナーさんが、さらに滋賀県日野町の牛舎近くのポツンと一軒家を紹介してくれました。「物件の周りは田んぼや畑で、隣家まではかなりの距離があるので、音など気にする必要はありませんよ」とのことで、外観の画像を見せてくれました。

間取りは6DKの築50年以上の物件でしたが、外観はそれほどの古さは感じませんでした。確かに、家の周りにはほかの家はなく、愛犬や愛猫の鳴き声、生活音などを気にする必要はなさそうです。しかし、周りに家がないというのは防犯上の問題があります。

まずは内装の画像を見せてもらうことにしました。内装はかなり傷んでいて、水回りを中心にリフォームが必要だと思いました。特に床の傷みが激しく、抜け落ちそうな部分もありました。その状態からは、かなり湿気が上がってくるのではないかと想像ができました。周りが田んぼである影響でしょうか。

時期によっては、カエルが家の周りに出没するのではないかとも思いました。学生時代に熊本の知人宅を訪れた際に、家の周りの田んぼから大量のカエルが道路に上がってきて、足の踏み場もないくらいだったことを思い出しました。クルマが通るたびに潰されて……あれは、恐ろしかった(涙)。さらに牛舎が近いので、風向きによってはニオイも感じそうでした。

賃貸でということであれば、水回りはオーナーさんが費用を出してリフォームしてくれるとのことでした。しかし、購入の場合には、すべて自分でリフォームする必要がありました。せっかく紹介していただいて、価格も驚くほど安かったのですが、マイナス要素が多すぎるとの結論で辞退することにしました。

物件その4

再びネットで検索をする日々が続きました。しばらくして「おっ!」と思う物件を見つけました。それは滋賀県湖南市の築30年ほどの高台にある、空き家バンクに登録された物件でした。

価格も手ごろで、部屋数も7LDKと多い。また、広い庭もあり、眺めも良い。しかも平屋。ネット上で情報を見る限りでは、とても魅力的な物件に思えました。すぐに湖南市の空き家バンクの担当者に連絡をして、物件を見せてもらうことにしました。

しかし、実際に行ってみると、その印象はがらりと変わりました。まず、駐車場が狭く、軽自動車程度しか停められそうにありませんでした。しかもその物件は行き止まりの道の一番奥にあり、Uターンをする場所もお隣りさんが植木などを置いていてかなり狭くなっていました。

お隣さんの土地ではないという説明を担当者から受けましたが、それをどかしてくれとはいえないような気がしました。この物件に決めたら、クルマは軽自動車限定になります。

門から続く階段を上がると玄関に辿り着きました。玄関ホールはかなり広めで開放感がありました。しかし、この物件に入るなりどんよりした重い空気が……。なんだか怪奇現象が起こりそうに感じました。ところどころ壁がはがれていたり、天窓のまわりに大きなシミがあったり、床に大きな傷があったり……。

築30年という割には内装がかなり荒れています。また、高台にある物件なのに、室内がかなり暗く、印象が良くないのです。そして、どの部屋に行っても最初に感じた重い空気が漂っています。しかも、居間には写真や位牌が残された仏壇が放置されていました。それがかなり気になりました。

また、さらなるマイナス要素は、物件の土台に大きな亀裂があったことでした。直すのにはかなり費用がかかりそうでした。「この物件はいろいろな意味で住めない」と感じ、担当者に別の物件を探す旨を伝えました。

物件その5

ネットで検索を続けていたところ、おもしろい場所にある物件を見つけました。滋賀県犬上郡多賀町には古くから「お多賀さん」の名で親しまれている多賀大社があります。生命(いのち)の親神様であることから、「延命長寿・縁結び・厄除け」の神様として信仰を集めてきました。

その大社の参道にある6DKの物件でした。近江鉄道の多賀大社駅からも近く、クルマがなくても生活できるエリアです。もともと、歳を重ねたときのことを考えて、駅から近い物件もセカンドハウスとして購入しておきたいと考えていました。

由緒ある場所にあるし、水回りはリフォームが済んでいるし、価格もそれを考えればお得感があるし、これは魅力的に感じました。すぐに不動産会社に問い合わせをしました。

「物件はまだ決まっていないので、見ていただくことは可能です」との返答だったので、日時を決めて現地へ行くことにしました。聞きたいこともあったので事前に担当者にメールしたのですが、いっこうに返信がありません。

当日、現地についてから電話をしました。すると担当者は「この物件は、地元で生まれ育った方にしかお譲りができないことになっていまして……」というのです。私はびっくりして空いた口が塞がりませんでした。

それならなぜ物件情報にその旨を明記しないのか、なぜ事前に告知しないのか、あまりにも無責任な担当者に憤りを感じました。いいかげんな不動産会社もあるので、注意が必要だとあらためて思いました。この日は別の物件も見ることにしていたので、無駄足にならずに済みました。

物件その6

滋賀県近江八幡市にある10DK+離れ付きの物件は、琵琶湖まで徒歩圏内というアウトドア派にはたまらない立地です。ネットの物件情報で見る限りでは、部屋数も多く、中庭を囲むように建てられた離れもあり、私の脳内ではさまざまなリフォームの構想が広がりました。

また琵琶湖まで近いということは、愛犬の散歩には好都合です。これはよいかもとしれないと思い、さっそく見に行くことにしました。

物件は築68年の古民家でしたが、増築を繰り返して広げられた間取りはまるで迷路のようでした。なんでこんなところに階段があるのか、何のためにこの扉があるのか、なんでこんなに段差があるのかと意味不明な箇所も多く、何も考えずに空間だけを広げてしまったようでした。

そのため10DKと広い物件ですが、導線がとても悪い。しかも最初に建てたであろう部屋が歪んでいるのか、襖や障子が開かなくなっていて、お風呂場やトイレは外に出なければ使用できないことが発覚。夏場は暑いし、冬場は寒い。まして、深夜のトイレは怖くて行けない。そして、何よりも毎日それをしなくてはならないことは、面倒以外のなにものでもありません。

猫たちの部屋によいのではないかと考えていた離れは、6畳2部屋という間取りです。外観は綺麗でしたが、内装は物置として使われていたせいか状態はあまりよくなく、壁や床は張替えが必須でした。また、水回りの設備等がなく、猫の部屋として使う場合にはそれを整える必要がありました。

さらに、駐車場は軽自動車を停めるスペースしかありませんでした。不動産会社の担当者は、「この門を壊したら中庭まで入れるので普通車なら4台くらいは停められるようになりますよ。簡単に撤去できますから」というのですが、その門は鉄骨とコンクリートで固められていて、そう簡単に壊せるものではありません。私は心の中で「適当なことを言っているなぁ」と思いました。担当者も信頼できる人じゃないと購入する気にはなれません。それも含めて、マイナス要素が多すぎると判断。別の物件を探すことにしました。

物件探しはいつまで続くのか…

ネットの物件情報でよいと思う物件があると、実際に見に行っていたのですが、見れば見るほど困惑する始末。じつは、前述した6つの物件のほかにもいくつか見に行ったのでした。

しかし、せっかく「おっ!」と思う物件があったとしても、立地が悪かったり、屋根が崩れて雨漏りしていたり、柱がシロアリに食われていたり、日当たりが悪くカビだらけだったりすると、「思い描いた物件はもう見つからないのではないか」と絶望感が押し寄せてくるのでした。まして、部屋全体に重い空気が漂って怪奇現象が起こりそうな物件に当たったりすると余計に落ち込むのでした。

そんなとき、気晴らしに立ち寄った本屋さんで手にした1冊の本が、絶望感にさいなまれる私を救い出してくれたのでした。次回はやっと出会えた理想的な物件のお話です。

The post 理想の中古戸建物件を求め、終わりなき悪戦苦闘の日々…… first appeared on ペトハピ | 犬や猫との健全で幸せな暮らしを提案.
元の投稿: 犬や猫とハッピーに暮らすための情報と最新ペットニュース - ペトハピ [Pet×Happy]
理想の中古戸建物件を求め、終わりなき悪戦苦闘の日々……

AD336

AD336

-ペット
-

Copyright© やんちゃプレス , 2024 All Rights Reserved.