ONE PIECEの作中では数多くのオマージュが見られる。
前回は「昔話・おとぎ話・童話」の類をまとめた。
今回は、作中でオマージュされている「神話・伝承・聖書」の類をまとめてみたい。
[アダムとイブ]
旧約聖書 創世記に記された、最初の人間。
食べてはならないと言われる「善悪の知識の実」を蛇に唆され食べてしまい、2人はエデンの園から追放される。ONE PIECEでは、「宝樹」「陽樹」という樹の名で使われている。
「宝樹アダム」は、世界にたった数本しかなく、たとえどんなに激しい戦争を繰り返してもそこに立ち続け、何が起きても倒れないと言われる最強の巨大樹。
「陽樹イブ」は、世界に一本しかなく海底1万mに地上で受けた光をその根に灯し、その樹の根の呼吸は空気をも海底へ供給する神秘の樹。
[ノアの方舟]
旧約聖書 創世記に登場する、大洪水にまつわるノアの方舟物語。
その物語中の主人公ノアとその家族、多種の動物を乗せた方舟自体を指す。ONE PIECEでは、魚人島 魚人街にある「約束の船」を指す。
この「ノア」は「来たるべき日まで決して動いてはいけない船」だという。
[プルトン]
ギリシア神話に登場する「冥府の神」「地下の神」で、冥界や魂の全てを支配するとされる。ONE PIECEでは、かつてウォーターセブンで作られた「造船史上最悪の戦艦」
一発放てば島一つ吹き飛ぶほどの威力を持つ。
[ウラヌス]
ギリシア神話に登場する「天空の神」。
全世界を最初に支配した神の王ともされており、天の神格化とも。ONE PIECEでは、まだその名のみだが古代兵器の一つを指す。
[ポセイドン]
ギリシア神話に登場する「海の神」で、海を自由自在に操ることができるとされる。ONE PIECEでは、数百年に一度生まれる、海王類と心を通じ合わせられる人魚で現在では「しらほし姫」の事。
それは、世界を海に沈めてしまうほどの力を持つ。
[ネプチューン]
ギリシア神話での、海神「ポセイドン」と同義ONE PIECEでは、魚人島リュウグウ王国の王「ネプチューン」として登場。
その娘が古代兵器の「ポセイドン」であることに繋がりを感じる。
[オーズ]
北欧神話に登場する神で、その名は「激情」を意味する。ONE PIECEでは、500年前に実在した「魔人」と呼ばれた「国引きオーズ」。
討ち取った国を島ごと自分の領土に持ち帰り、そこに悪党達による国を築き上げたという「国引き伝説」を持つ狂戦士。
巨人族を遥かに上回る巨体を持つ。
[モーセの海割り]
旧約聖書 出エジプト記に現れる古代イスラエルの民族指導者。
モーセと言えば、杖を振り上げると海が割れたというエピソードが有名。ONE PIECEでは、バギーが似たシーンを演じている。
インペルダウンからマリンフォードに入る際、絶対に開かないと言われている「正義の門」が開いた場面。
杖を持ち両手を上げたバギーが開いたと勘違いしたインペルダウンの囚人が拝んでいたw
[ソドムとゴモラ]
旧約聖書 創世記に登場する、天からの硫黄と火によって滅ぼされたとされる都市の名。ONE PIECEでは、フランキー一家専用の2頭のキングブルにその名が使われている。
エニエス・ロビーの戦いにおいても活躍し、その際にソドムは迫撃砲で大胸筋をやられ、ゴモラは有罪陪審員の鉄球を喰らって失明してしまうが、2匹ともチョッパーの治療によって回復した模様。
[クラーケン]
北欧伝承の海の怪物。
中世から近世にかけて、ノルウェー近海やアイスランド沖に出現したとされていたとされる。ONE PIECEでは、北極の怪物と称される巨大なタコで船を狙い大海原を駆け巡る悪魔として登場。
[グングニル]
北欧神話の主神オーディンが持つ槍の名。
その名は古ノルド語で剣戟の響きの擬音を意味する。ONE PIECEでは、巨人族の戦士ハイルディンが「英雄の槍」と銘打つ一撃に、この名がつけられている。
元の投稿: ワンピース.Log 考察/伏線/謎/予想/感想/まとめ
作中でオマージュされてる神話・伝承・聖書まとめ [元ネタ一覧]