兵庫県公安委員会は4日午前、国内最大の指定暴力団・山口組を暴力団対策法に基づき再指定するため、神戸市中央区の県警本部で意見聴取を行う予定だったが、篠田建市(通称・司忍)組長ら関係者は欠席した。欠席でも指定に影響はなく、県公安委は期限が切れる6月23日までに10回目の指定をする。指定手続きは3年に1回。
県警によると、山口組の構成員は2018年末現在で約4400人(前年比約300人減)。15年8月に山口組から分裂した神戸山口組は約1700人、17年4月に結成された任侠山口組は約400人で、捜査当局は抗争を警戒している。指定されると、構成員がみかじめ料を要求するなどの不当行為に及んだ場合、公安委が中止命令を出すことができる。