ジャジャ馬ゆえ操る楽しさがあった
現在、ホットな軽自動車というと、スズキ・アルトワークスくらいしか浮かばないが、かつての軽自動車、平成8(1996)年に改訂された現在の規格サイズ(全長3.4m、全幅1.48m)になる以前は、「覚悟して乗った方がいい」というくらい走りが尖ったモデルも少なくなかった。そんなピリ辛モデルの代表的な5モデルをピックアップしよう。
ホンダ・T360
ホンダ初の四輪車で1963年に発表された「T360」は、頭文字のTが表す通りボンネット付の軽トラックである。しかし心臓部は、360ccながらも日本初のDOHCエンジン(4気筒2バルブ)を搭載した、存在感が強いホンダらしいモデル。トラックボディではあるが、走りの尖った軽自動車に入れるのに相応しい1台だ。